解像度とは?単位(pix・dpi・ppi)の使い分けやPhotoshopの解像度について解説

解像度とは?単位(pix・dpi・ppi)の使い分けやPhotoshopの解像度について解説

解像度にはpixやdpi、ppiといった単位があり、理解を深めることで適切な場面で適切な画像を選べるようになります。解像度の単位や用途によって適した解像度、また、PhotoshopやAdobe Illustratorを使って解像度を調整する方法について解説します。

解像度とは

解像度とは
解像度とは画素の密度のことです。そもそも画像とは画素と呼ばれる点が集まってできています。画素が1インチ四方に何個あるかを示した数値を解像度と呼び、画像の鮮明さや表現の細かさを示す指標として用います。
例えば、画素が0.1インチ×0.1インチの大きさでできているとしましょう。1インチ×1インチの正方形の中に、画素を縦10個・横10個の合計100個並べることができます。つまりここでは1インチ四方の画素数は100です。また、解像度は縦・横それぞれに画素が10個並んでいるため10と計算できます。

「解像度」と「画面解像度」の違い

紹介したように解像度は画素の密度を指しますが、画素数とは異なります。1インチあたり100の画素(10×10)が並んでいるときであれば、画素数は100ですが、解像度は10です。同様に、1インチあたり400の画素(20×20)であれば、画素数は400で解像度は20となります。
このように画素数と解像度は混乱しやすい概念のため、画素数のことを「画面解像度」と呼んで区分けすることが多いです。つまり、1インチに10×10の画素が並んでいる場合なら、画面解像度は100、解像度は10となります。

解像度が上がると画像は精密になる

解像度が上がると、画面に含まれる画素の数が増え、より画像が精密になります。全体的に美しく見えるだけでなく、拡大しても美しい画像になります。精密な印象を与えたいときや、ユーザーが拡大する可能性があるときには、解像度を高くすることが望ましいでしょう。

解像度は高ければ良いというわけではない

解像度が高い画像は美しいですが、画素が増えることでデータ量が増え、画像処理に時間がかかってしまうというデメリットがあります。
例えば、PCやスマホで表示することを目的とした画像なら、表示するまでに時間がかかり、ユーザーの利便性が低下する可能性があるでしょう。時間がかかりすぎて途中で離脱するユーザーもいるかもしれません。
また、PCやプリンターの画像処理能力を超えているときは、出力できないリスクもあります。画像そのものがエラーになったり、プリントアウトできなかったりするケースも珍しくありません。

pix・dpi・ppiの単位の使い分け

pix・dpi・ppiの単位の使い分け
解像度や画素を示す単位にpix、dpi、ppiがあります。それぞれ意味が異なるだけでなく、使われる場所も異なります。

pix=デジタル画像の単位

pixとはpixel(ピクセル)のことで、デジタル画素の単位です。特定の画像に含まれる個数を示すときに用います。例えば、画像の縦に画素が1,000個、横に2,000個並んでいるときは、1,000×2,000pixと表現することが一般的です。縦×横の計算をして200万画素といっても良いのですが、あえて掛け算の形に残すことで、縦と横に並んでいる画素の数を示せます。

dpi=pixを物理的な長さで表す単位

dpiとは「dots per inch」を省略した言葉で、1インチに並んでいる画素数を指します。主に紙に印刷する画像に使われる言葉です。なお、ドットは大小の〇の集まりで、1インチに10個のドットが並んでいる場合、それぞれのドットの大きさは異なることがあります。

ppi=解像度の単位

ppiとは「pixels per inch」を省略した言葉で、1インチに並んでいる画素数を示します。ただし、dpiとは異なり、主にデジタル画像に使われる言葉です。また、pixelはそれぞれの大きさは同じですが、1つずつに色の情報(諧調)を持ちます。

用途によって異なる最低限の解像度

用途によって異なる最低限の解像度
解像度が高ければ高いほど精密な画像になりますが、データが重くなり、画像処理に時間がかかります。ユーザーの利便性向上のためにも、できれば最低限の解像度に抑えておくほうが良いでしょう。
PCやスマホなどの画面で表示させるときには、以下の解像度を目安にしてください。

  • 画面表示のみ:70~100ppi
  • ポスターなどの離れて見る印刷物:100~200ppi
  • 他の印刷物:350~400ppi

なお、紙に印刷する場合は、画像処理をした状態でユーザーに示すため、特に解像度の上限はありません。

Photoshopにおける画像ファイルの解像度について

Photoshopにおける画像ファイルの解像度について
Photoshopで画像を作成するときは、印刷することを想定して350~400ppiの解像度に設定します。なお、画像データの単位はppiですが、Photoshopではdpiと表記することが一般的です。

Photoshopで画像解像度をあげる方法

解像度が十分ではないときは、以下の手順で解像度をあげましょう。

  1. 「イメージ」のメニューの中から「画像解像度」を選択
  2. 「画像の再サンプル」のチェックを外し、使用中のサイズを「縦」か「高さ」に入れる
  3. 「画像の再サンプル」のチェックを入れ、解像度に350~400程度の数字を入れる
  4. 「OK」をクリックする

Photoshopで画像解像度をあげる際の注意点

解像度をあげると鮮明さが引き立つ分、出力に時間がかかることもあります。ポスターなどの印刷物なら200ppi以下、パンフレットなどの近くで見る印刷物は400ppi以下に設定しておきましょう。

Adobe Illustratorにおける画像ファイルの解像度について

Adobe Illustratorにおける画像ファイルの解像度について
Adobe Illustratorも、Photoshopと同じく画像編集に用いられるソフトです。有料ですが、その分、手間をかけずに画像を編集できる機能が揃っています。

Adobe Illustratorで画像解像度を最適化する方法

Adobe Illustratorでは、画像解像度を最適化することができます。次の出順で最適化しましょう。

  1. メニューの「オブジェクト」を開き、「ラスタライズ」を選ぶ
  2. 「解像度」を「スクリーン」「標準」「高解像度」から選択する
  3. 右下の「OK」をクリックする

解像度に関するよくある質問

解像度に関するよくある質問
解像度に関するよくある質問とその答えを紹介します。ぜひ疑問を解消し、解像度についての知識を深めてください。

Retina対応で必要な「CSSピクセル」ってなに?

Retinaなどの高解像度モニターでは、「CSSピクセル」や「デバイスピクセル」などと記載されていることがあります。CSSピクセルとはデバイスに表示するための理論上のピクセル数で、デバイスピクセルとは画像解像度のことです。
本来、画像は高解像度モニターで表示すると小さくなりますが、CSSピクセルを調整することで異なる解像度のモニターでも大きさをほぼ一定にすることができます。

ピクセルはセンチメートルで表現できる?

ピクセルは解像度(dpi)によって異なります。1インチ=約2.54センチメートルなので、例えば、100dpiならば1ピクセルは2.54÷100=0.0254センチメートルとなります。

pix・ppi・dpiとも数値が高いほど美しくきめ細かくなる

pix・ppi・dpiとも数値が高いほど美しくきめ細かくなる
解像度を調整するときは、画像の美しさだけでなく出力速度や表示速度についても考える必要があります。特にECサイトのように画像が多いWebサイトを作成するときは、美しさと表示しやすさを兼ね備えなくてはいけません。
適切な解像度の写真は、ぜひAirPhoto(エアフォト)にお任せください。見た目の美しさとわかりやすさ、そして表示しやすさを備えた写真に仕上げます。お気軽にお問い合わせください。

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