EC撮影のポイントとは?プロへの依頼と自分で撮影する場合に分けて解説
EC撮影では商品の素材や大きさに合わせた機材が必要になります。
専門業者に依頼するときのポイントや自分で撮影するときの注意点、より魅力的なECサイトにするためのテクニックについてまとめました。売上向上を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
EC撮影のポイント
商品をただ単に撮影するだけでは、ECサイトにふさわしい写真とはなりません。次の2つのポイントに注意してEC撮影を実施しましょう。
- 商品を魅力的に表現できているか
- 商品の様子が一目でわかるか
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
商品を魅力的に表現できているか
ECサイトは商品を販売するためのサイトです。実際に商品の現物を見たことがないお客様に写真を一目見て「買いたい」と思ってもらうためにも、サイトに掲載する写真は商品を魅力的に表現するものでなくてはいけません。
また、EC写真はお客様に安心感を与えるものであることも求められるでしょう。お客様は写真や添えられている文章だけで購入するかどうかを決めるわけですから、不信感を与えるような写真では購入につなげることは困難です。商品を魅力的に表現し、なおかつハイクオリティに見える写真に仕上げましょう。
商品の様子が一目でわかるか
どんなに魅力的かつハイクオリティに見える写真でも、商品の状態が一目でわからないものではお客様を購入に導くことはできません。鮮明で商品の様子がよくわかる写真を掲載することが大切です。
また、すでにお客様に購入の意思があり、どのECサイトで購入しようか迷っている場合も想定されるでしょう。写真が鮮明で商品の様子が一目でわかるものであれば、お客様も「このECサイトは信用できそうだ」と考え、購入のアクションを起こしてくれるかもしれません。
しかし、写真が不鮮明で商品の様子があまりよくわからない場合は、「このECサイトで購入しても良いのだろうか、商品は本物だろうか」とお客様に不信感を与えてしまい、購入まで導けない可能性があります。
EC撮影をプロに依頼するときに伝えること
ECサイトに掲載する写真は、売上に直結する重要な要素です。より魅力的かつわかりやすい写真に仕上げるためにも、プロに依頼することも検討してみましょう。
プロにEC撮影を依頼するときは、次の5つのポイントを余すところなく伝えることが必要です。
- 商品のサイズ
- 商品の素材
- 写真の用途
- 商品やブランドのコンセプト
- サンプルか商品か
プロは対象物や仕上がりのイメージによって、機材や小物を使い分けます。商品をスタジオに持ち込む場合であればその場で機材・小物を選ぶことができますが、出張撮影してもらう場合にはそうはいきません。適切な機材や小物を準備してもらうためにも上記の5つのポイントを伝えましょう。
各ポイントの留意点について、詳しく解説します。
商品のサイズ
プロは撮影するときに、商品のサイズによってカメラやレンズの種類を替えます。また、ライティングに用いる機材を変えることも少なくありません。出張撮影してもらう前に、おおよそのサイズ(縦〇cm×横〇cm×高さ〇cm)を伝えておきましょう。
商品の素材
商品の素材についても、事前に伝えておきましょう。素材によっては光が反射するため、ストロボなどを使えない可能性もあります。素材名がわかっているときは素材名、わからないときも光沢の有無についての情報が求められるでしょう。
写真の用途
イメージ画像なのか商品画像なのかについても伝えることが必要です。また写真を掲載する場所がSNSなのかチラシ、カタログなのかも伝えておくことで、より適した写真を撮影してもらえます。写真と文字を組み合わせる場合は、余白のスペースも必要になるかもしれません。写真の用途に関して、わかっている限り詳細な情報を提供しましょう。
商品やブランドのコンセプト
商品やブランドのコンセプトについても伝えておくことが必要です。また商品のターゲット層、イメージ、商品の魅力についても伝えておくと、より訴求力のある写真に仕上がるでしょう。
商品のイメージやコンセプトが異なると、アングルや構図、合わせる小物なども異なります。お客様の心に響く写真に仕上げるためにも、事前にできる限り多くの情報をプロのカメラマンと共有しておきましょう。
サンプルか商品か
撮影するものがサンプルなのか商品なのかについても、事前にカメラマンに伝えておきます。サンプル品の場合は実際の商品とはデザインや色などが異なる可能性があるため、撮影後にレタッチや合成などが必要になるかもしれません。
事前にサンプル品であることを伝えておくと、レタッチや合成を前提に撮影してもらえるので、より高いクオリティの写真に仕上がります。
EC撮影を自分で行うときの注意点
ECサイトに掲載する写真を自分で撮影することもできます。仕上がりのイメージなどにこだわりがあり、プロのカメラマンに言葉で伝えることが難しいときなどは、自分で撮影することも良い選択肢となるでしょう。あるいは掲載する写真が少ないときや、追加で何点か撮影したいときも、自分で撮影すれば短時間で仕上げられます。
自分でEC撮影を行うときは、次の2点に留意しましょう。
- 余白のバランスを意識する
- 撮影対象ごとに撮影方法を工夫する
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
余白のバランスを意識する
ECサイトに掲載する写真を撮影するときは、上下左右に同じ程度の余白を作ることを意識しましょう。バランスよく中央に商品を配置することで、より商品の魅力が引き立ちます。
また、上下左右に同程度の余白があると、後で文章を入れたりトリミングをしたりするときも作業がしやすくなるという点もメリットです。商品がよくわかるアングルを選び、中央にバランスよく配置しましょう。
撮影対象ごとに撮影方法を工夫する
対象物によって、撮影方法を変えることも大切です。例えば、アパレルを撮影するときであれば、商品の色やサイズ感が正確に伝わるように工夫します。昼白色のライトや午前中の自然光などの自然な色が表現できる状態を作り、商品全体に光を当てて撮影しましょう。
また、着用した様子がわかるようにマネキンやモデルが身につけた写真も撮影しておくことができます。アパレルは素材も重要な要素なので、接写した写真も撮影しておきましょう。
食器や文房具、アクセサリーなどの小物を撮影するときも、光を意識してください。強すぎない光を全体に当てると、実物に近い色を撮影できるだけでなく、細部までよくわかるようになります。
特にアピールしたいポイントがあるときは、その部分だけアップにして撮影することも大切です。ロゴや刻印、装飾などのお客様が気になりそうなポイントを選びましょう。また、他のものと一緒に撮影することで、大きさを伝えることもできます。お客様がどのような情報を求めているか想像し、撮影に活かしていきましょう。
化粧品を撮影するときは、写り込みに注意が必要です。化粧品の容器は光沢のあるプラスチックやガラスなどの反射する素材でできていることが多いため、周囲のものや撮影者などが写り込みやすくなります。布や板で周りを囲むなどの工夫が必要になるでしょう。また、使用イメージや大きさを伝えるためにも、蓋を開けたところや手に乗せている様子も撮影しておきます。
食品を撮影するときは、やわらかい光を当てるように意識しましょう。
直射日光などの強い光が当たると食品の色がわかりにくくなるだけでなく、おいしそうに見えなくなる可能性があります。対象物の斜め後ろから午前中の自然光などが当たるようにテーブルをセットする、あるいは、白いレースのカーテンで自然光を和らげてから対象物に当てるようにしましょう。
より魅力的なECサイトにするテクニック
写真の撮影方法や選び方で、ECサイトをさらに魅力的にグレードアップすることができます。ぜひ実践したい5つのテクニックについて見ていきましょう。
- スタイリング写真を活用する
- 使用感がわかる写真も加える
- ライティングと背景にこだわる
- 複数のアングルから撮影する
- 商品の説明文にもこだわる
それぞれのポイントを詳しく解説します。
スタイリング写真を活用する
商品だけを撮影した写真も良いですが、スタイリング写真も活用することでよりおしゃれかつ商品の魅力を表現できるサイトになります。スタイリング写真とは、商品の魅力を引き出すために小物やシチュエーションにこだわった写真です。
例えば、ブレスレットを白い背景にそのまま置くのではなく、レースの上に乗せたり、アクセサリーケースの中に入れたりすることで、よりおしゃれに見せることができます。また、ブレスレットをアクセサリースタンドに引っ掛けて、立体的に見せることもできるでしょう。
AirPhoto(エアフォト)は、商品の魅力を引き立てるスタイリング写真を得意としているEC・D2C 事業者様向けの物撮りサービスです。素敵な商品をより一層素敵に見せるアイデアも豊富にご紹介していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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使用感がわかる写真も加える
使用感がわかる写真があれば、お客様は実際に使ったときの様子をイメージしやすくなり、購入しやすくなるでしょう。また、大きさや色合いなども理解しやすくなり、実物とイメージのずれが少なくなります。
例えば、洋服であれば、ハンガーにかけた状態だけでなく、モデルが着用した写真もあると良いでしょう。モデルの身長なども記載しておくと、お客様はより一層使用感をイメージしやすくなります。
ライティングと背景にこだわる
ライティングの選び方も重要です。自然に見せたいときは午前中の柔らかな光や、昼白色のライティングが良いでしょう。
また、背景色を変えることで、商品の印象も変わります。いくつか色を変えて、もっとも映えるものを選びましょう。商品がシンプルな形状のときは、柄のある背景を選ぶことも商品を引き立てるポイントです。
複数のアングルから撮影する
複数のアングルから商品を撮影すると、よりわかりやすい写真になるでしょう。高い位置から撮影すれば写真の客観性を増し、反対に低い位置から撮影することで使用感をアピールすることができます。商品1つにつき複数のアングルの写真を準備することで、お客様に提供する情報量を増やしましょう。
商品の説明文にもこだわる
写真だけでは十分に商品の魅力を伝えられるとは限りません。説明文にもこだわり、商品の魅力や使用感、注意したいポイントなどを適切に伝えるようにしましょう。
なお、説明文が長すぎるとお客様に読んでもらえない可能性があります。文章が長くなり過ぎないように意識し、的確な表現を選ぶことを心掛けましょう。
EC撮影はプロに任せよう
EC撮影は、商品の売上に直結する重要な要素です。ライティングやアングル、背景色、スタイリングなどにこだわり、素敵な商品をより素敵に見せる写真に仕上げていきましょう。
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