ECサイトの商品撮影・商品画像の作り方|必要な写真と撮影のポイント
ECサイトでは、ユーザーが商品を実際に手に取って確認することができません。
そのため商品画像には、見た目の魅力だけでなく、商品の形・色・サイズ・素材・使い方などを写真で伝える役割があります。
商品単体の写真だけでは、購入を検討しているユーザーが必要とする情報を十分に伝えられない場合もあります。
メイン画像、複数アングル、細部のアップ、サイズ感、使用シーンなど、目的の異なる商品画像を組み合わせることが重要です。
本記事では、ECサイトの商品ページに用意したい商品画像の種類や、撮影前に決めておきたいポイントについて解説します。
目次
- ECサイトの商品画像で重要なポイント
- ECサイトに用意したい8種類の商品画像
- 商品撮影前に決めておきたいこと
- 商品によって必要な写真は異なる
- Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング・Shopifyの商品画像
- 自社で撮影する場合のポイント
- 商品撮影を外注する場合のポイント
- ECサイトの商品撮影に関するFAQ
- ECサイトでは複数の商品画像を使って情報を伝えよう
ECサイトの商品画像で重要なポイント

ECサイトの商品画像では、単に商品をきれいに見せるだけでなく、購入を検討する人が知りたい情報を写真で伝えることが重要です。
特に次の3つを意識しましょう。
商品の特徴がわかること
商品の形や色、デザインなどが一目で確認できる写真を用意します。
商品をおしゃれに見せることも大切ですが、背景や小物が目立ちすぎて商品の特徴がわかりにくくならないよう注意しましょう。
商品について十分な情報が得られること
実店舗では商品を手に取って、
- 正面
- 背面
- 側面
- 素材
- 細かなデザイン
- サイズ
などを確認できます。
ECサイトではそれができないため、複数の商品画像を使って情報を補う必要があります。
実物との違いをできるだけ小さくすること
商品写真と実物の色や形が大きく異ならないようにすることも重要です。
特にアパレル、インテリア、コスメなど、色や素材感が購入判断に影響しやすい商品では、ライティングや画像編集による色の変化に注意しましょう。
物撮りそのものの撮影方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
物撮り・商品撮影のコツ|初心者でもきれいに撮る方法をプロが解説
ECサイトに用意したい8種類の商品画像

ECサイトの商品ページでは、1枚の写真だけですべての商品情報を伝える必要はありません。
それぞれ役割の異なる写真を組み合わせることで、商品の特徴を伝えやすくなります。
1.メイン画像
商品ページで最初に見せる基本的な写真です。
商品の形・色・デザインが一目でわかる写真を使用します。
背景や小物を使いすぎず、どの商品を販売しているのかがすぐに判断できることが重要です。
Amazonや楽天市場などではメイン画像に独自のルールが設定されている場合があるため、掲載先のガイドラインも確認しましょう。
2.正面・背面・側面など複数アングルの写真
メイン画像だけでは確認できない部分を見せる写真です。
例えば、
- 正面
- 背面
- 左右
- 斜め
- 上部
- 底面
など、商品の特徴に応じて必要なアングルを撮影します。
ECサイトでは実際に商品を回して確認できないため、複数方向から見られる写真を用意すると商品について伝えられる情報が増えます。
3.細部を見せるディテール写真
商品の特徴的な部分を拡大して撮影します。
例えば、
- 生地
- 縫製
- ロゴ
- ボタン
- ファスナー
- 金具
- 柄
- 表面の質感
などです。
商品の品質や素材が購入理由になる場合は、商品全体の写真だけでなく細部の写真も用意しましょう。
4.サイズ感がわかる写真
商品の寸法を文章で記載していても、数字だけでは実際の大きさをイメージしにくいことがあります。
例えば、
- バッグを人が持つ
- アクセサリーを着用する
- 家具を部屋に配置する
- 日用品を手に持つ
- 身近な物と並べる
といった写真を用意すると、サイズ感を視覚的に伝えられます。
5.使用方法がわかる写真
商品の使い方に特徴がある場合は、実際に使用している写真も用意します。
例えば調理器具なら調理中、アウトドア用品なら屋外で使用している様子などです。
文章だけでは説明しにくい使い方も、写真なら直感的に伝えられる場合があります。
6.使用シーン・ライフスタイル写真
商品が実際の生活の中でどのように使われるのかを表現する写真です。
例えば、
- グラスを食卓に置く
- インテリアを部屋に配置する
- バッグを持って外出する
- コスメを洗面台に置く
など、商品に合ったシーンを作ります。
購入後の使用イメージを伝えたい場合に有効です。
7.モデル着用・使用写真
アパレル、アクセサリー、バッグ、コスメなどでは、モデルを使った写真も有効です。
商品単体の写真だけでは伝わりにくい、
- サイズ感
- シルエット
- 着用イメージ
- 使用方法
などを確認できます。
モデル撮影だけにするのではなく、商品単体の写真と組み合わせることで、商品の詳細と使用イメージの両方を伝えられます。
8.スタイリング写真
背景や小物などを組み合わせ、商品のイメージやブランドの世界観を表現する写真です。
例えば同じ商品でも、
- ナチュラル
- 高級感
- シンプル
- ポップ
- モダン
など、背景や小物、光の使い方によって写真の印象は変わります。
スタイリング写真では、商品より背景や小物が目立たないように注意しましょう。
商品撮影前に決めておきたいこと

必要な商品画像を決める前に、写真をどこでどのように使うのかを整理しましょう。
撮影前に少なくとも次の項目を確認します。
- 写真を掲載するECサイト
- 商品ページで伝えたい特徴
- 必要な写真の種類
- 必要なカット数
- 画像の縦横比・サイズ
- ブランドのイメージ
- 撮影・公開スケジュール
例えば広告やバナーにも使用する写真であれば、文字を配置するための余白が必要になる場合があります。
Instagramなどでも使用する場合は、ECサイトの商品ページとは異なる構図が必要になることもあります。
撮影後に「必要な写真がなかった」とならないよう、使用媒体まで含めて必要なカットを整理しましょう。
商品撮影の具体的な手順については以下の記事で解説しています。
商品撮影の手順・構図・撮影のコツを詳しく見る
商品によって必要な写真は異なる

ECサイトに必要な商品画像は、商品カテゴリーによっても変わります。
アパレル
アパレルでは、
- 商品単体
- 正面・背面
- 生地のアップ
- ディテール
- モデル着用
- サイズ感
などの写真を組み合わせます。
アパレル商品撮影のコツ
靴
靴では、
- 正面
- 側面
- 背面
- 上部
- ソール
- 素材のアップ
- 着用写真
などを用意すると商品の特徴を伝えやすくなります。
靴の商品写真を撮影する方法
バッグ
バッグではデザインだけでなく、
- 内部
- ポケット
- ファスナー
- 持ち手
- 金具
- 収納力
- 人が持ったサイズ感
なども重要です。
バッグ・かばんの商品撮影方法
ジュエリー・アクセサリー
ジュエリーでは商品単体の写真に加えて、
- 素材・宝石のアップ
- 金具
- 裏面
- 着用写真
- サイズ感
などを用意します。
ジュエリー・アクセサリーの商品撮影方法
コスメ
コスメでは、
- パッケージ
- 容器
- 中身
- テクスチャー
- 使用イメージ
- サイズ感
などを撮影します。
ガラスや光沢のある容器は映り込みが発生しやすいため、ライティングにも注意が必要です。
コスメ・化粧品の商品撮影方法
食品・料理
食品では商品の形だけでなく、
- 質感
- 断面
- 盛り付け
- 調理例
- 使用シーン
- パッケージ
などを組み合わせます。
料理・食品の写真の撮り方
Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング・Shopifyの商品画像

掲載するECサイトによって商品画像のルールが異なります。
画像サイズやファイル形式、背景、文字の使用などの仕様は変更されることもあるため、出品時には各サービスの最新ガイドラインを確認してください。
AirPhotoではそれぞれの商品画像について個別に解説しています。
Amazonの商品画像ガイドライン
楽天市場の商品画像ガイドライン
Yahoo!ショッピングの商品画像ガイドライン
Shopifyの商品画像サイズ・枚数
自社で撮影する場合のポイント
商品数が少ない場合や、撮影環境を用意できる場合は、自社で商品写真を撮影する方法もあります。
自社撮影では、
- ライティング
- 背景
- カメラ設定
- アングル
- 構図
- 色の再現
などを確認しましょう。
ただし、ここで詳しい撮影方法までは解説しません。
物撮りのライティングや背景、スマホ撮影、カメラ設定については、以下の記事にまとめています。
物撮り・商品撮影のコツ|初心者でもきれいに撮る方法をプロが解説
商品撮影を外注する場合のポイント
商品数が多い場合や、商品の素材・形状によって撮影が難しい場合は、商品撮影会社へ依頼する方法もあります。
外注する場合は、
- 商品のサイズ
- 商品の素材
- 必要なカット
- 写真の用途
- ブランドのコンセプト
- 参考にしたい写真
- 納期
などを事前に共有しておくと、撮影内容を整理しやすくなります。
特に「おしゃれに撮ってほしい」といった抽象的な依頼だけでは、完成イメージに違いが生まれる可能性があります。
参考画像や使用するECサイト、必要な写真の種類まで共有しておきましょう。
商品撮影代行の料金相場や依頼の流れについては以下の記事で詳しく解説しています。
商品撮影代行とは?料金相場・依頼の流れ・選び方
撮影会社を比較したい場合はこちらをご覧ください。
商品撮影代行会社12社を比較|得意分野・対応内容・選び方
ECサイトの商品撮影に関するFAQ
ECサイトの商品画像は何枚必要ですか?
必要な枚数は商品や販売するECサイトによって異なります。
枚数だけを増やすのではなく、
- 商品全体
- 複数アングル
- ディテール
- サイズ感
- 使用シーン
など、それぞれ異なる情報を伝える写真を用意することが重要です。
ECサイトの商品画像は白背景だけでいいですか?
商品によって異なります。
商品の形や色をわかりやすく見せるためには白背景が適していますが、使用シーンやブランドの世界観を伝えたい場合は、スタイリング写真やモデル写真なども組み合わせるとよいでしょう。
AmazonなどECモールではメイン画像に独自のルールが設定されている場合があるため、掲載先のガイドラインも確認してください。
商品写真はスマホでも撮影できますか?
スマートフォンでも商品撮影は可能です。
ただし、ライティングや背景、撮影距離などによって仕上がりは変わります。
スマホを使った物撮りの方法については以下の記事で詳しく解説しています。
物撮り・商品撮影のコツ
商品ページには使用イメージの写真も必要ですか?
すべての商品に必須ではありませんが、商品単体の写真だけでは使い方やサイズ感が伝わりにくい場合には有効です。
アパレル、家具、バッグ、雑貨、コスメなどでは、実際の使用シーンを撮影することで購入後のイメージを伝えやすくなります。
商品撮影は自社と外注のどちらがいいですか?
商品数や撮影難易度によって異なります。
撮影点数が少なく、社内に撮影環境がある場合は自社撮影も選択肢になります。
一方、
- 多数の商品を撮影する
- ガラスや金属など反射しやすい商品
- 高い色再現性が必要
- スタイリング撮影
- モデル撮影
などが必要な場合は、商品撮影会社への外注も検討できます。
商品撮影代行について詳しく見る
ECサイトでは複数の商品画像を使って情報を伝えよう
ECサイトの商品画像には、商品の見た目を魅力的に表現するだけでなく、購入を検討する人が必要とする情報を伝える役割があります。
商品単体のメイン画像だけでなく、
- 複数アングル
- ディテール
- サイズ感
- 使用方法
- 使用シーン
- モデル着用
- スタイリング
などを商品の特徴に合わせて組み合わせましょう。
重要なのは写真の枚数を増やすことではなく、それぞれの写真に異なる役割を持たせることです。
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著者情報
著者:AirPhoto編集部
AirPhotoは、商品の魅力やブランドの世界観を伝える商品写真の撮影を行う撮影チームです。
商品撮影・スタイリング・モデル撮影・動画撮影・レタッチなどの実務を通じて得た知見をもとに、ECや商品写真に関する情報を発信しています。
