解像度とは何かを徹底解説!デジタル画像の解像度の目安から計算方法まで

解像度とは何かを徹底解説!デジタル画像の解像度の目安から計算方法まで

解像度という言葉には、複数の意味があります。例えば、物理的な意味では「1インチの中にいくつのピクセル(画素)が並んでいるか」を指します。解像度について知ることは、より良い画像を作成するのに不可欠です。解像度について多角的に解説するので、ぜひ参考にしてください。

目次

複数の意味をもつ解像度

複数の意味をもつ解像度
解像度という言葉はさまざまなシーンで使われます。一般的には、詳細まで見えることや表示することを指すことが多いです。例えば、望遠鏡を使って遠くのものをどれだけ鮮明に見ることができるか、また、顕微鏡を使って接近した2点を区別することも解像度といいます。
解像度には「物理的解像度」と呼ばれるものや、インターネットや雑誌などのメディアで使われるもの、色再現性と関連したものなどもあります。ECサイトやオウンドメディアなどのWebサイトには画像が不可欠です。解像度を理解することで、より良い画像作成に活かしていきましょう。

「物理的」な解像度

物理的解像度とは、1インチの間に並んでいる点(画素)の数のことです。解像度が高い、つまり1インチの間に並んでいる画素が多いと、画像はより細かな点で表現されるようになるため、鮮明さが増します。
また、解像度が高いと1インチ四方の中には多くの画素が含まれます。例えば、1インチに10個の画素が並んでいる場合、1インチ四方に存在する画素の数は10×10=100個です。1インチに5個の画素(1インチ四方には5×5=25個)が並んでいる場合よりも、4倍もの高い密度になります。つまり、解像度は画素の多さだけでなく密度の高さも表すと考えることができるでしょう。

「メディア」における解像度

メディアでは、さまざまな文字や画像が表示されます。これらの文字や画像はいずれも画素と呼ばれる点でできているため、解像度と無関係ではありません。
メディアにおける解像度には、相対的解像度と絶対的解像度の2つの種類があります。相対的解像度とは画像によって画素数が変わることです。例えば、同じ画像であっても、ポスターに印刷するときやPDFファイルとして印刷するとき、Webサイトに掲載するとき、Eメールに添付するときとでは画素数を変え、適切な画質に調整します。
一方、絶対的解像度とは表示媒体によって画素数を調整しないことです。この場合は、画像を大きく印刷するときには画質が粗く、小さく表示するときには画質が鮮明に見えることがあります。なお、絶対的解像度は画面サイズで表すこともあります。

PCとスマホ

PCやスマホなどのデジタルデバイスでは、画素を「ピクセル」と呼びます。1つの画像の中に存在するピクセルは、すべて同じ大きさですが、それぞれ色調が異なります。デジタルデバイスでは、解像度をppi(pixels per inch)の単位で表すことが一般的です。
また、スマホやデジタルカメラで撮影した画像は、JPEGで保存されることが多いです。他にも、PNGやGIFの形式でも保存できます。いずれも色調や明るさなどを持ったピクセルの単位で表現します。
デジタルデバイスで撮影した画像は、画像サイズを横ピクセル数×縦ピクセル数で表示することが少なくありません。横縦のピクセル数と解像度が分かると、プリンターやディスプレイに出力したときの画像サイズが決まります。
ただし、利用するアプリやソフトによっては解像度を指定しても画像サイズが変更されないため、例えば画像サイズを大きくしたいときはピクセル数を増やす設定が必要になります。

印刷物

雑誌やポスターなどの印刷物では、画素を「ドット」と呼びます。1つの画像の中に存在するドットは、それぞれ大きさが異なります。印刷物では解像度をdpi(dots per inch)の単位で示すことが一般的です。
ドット数が増えると、画像は鮮明度を増し、細部まで美しく表現できるようになります。しかし、プリントアウトするときに時間がかかることもあるので注意が必要です。また、プリンターによって対応できる解像度の上限が決まっているため、高解像度の画像は印刷できないこともあります。

「色再現性」における解像度

解像度は画像のきめ細かさを示すだけでなく、色再現性を示すこともあります。色再現性とは、印刷物上でどの程度本来の画像が持つ色味を再現するかを評価することです。
高解像度の画像は画素数が多いため、色やトーンの微細な変化も表現することができ、まるで実物であるかのような自然な色合いに仕上がります。
ただし、印刷物を作成するプリンターの色再現性が低い場合は、解像度が高くてもリアルな色合いを表現することができません。高品質な印刷物を作成する場合は、高い解像度で撮影できるツールと、高い色再現性で印刷できるツールの両方を準備することが必要です。

デジタル画像における解像度とは?

デジタル画像における解像度とは?
近年、多くのツールはデジタル化を遂げています。アナログカメラがデジタルカメラに、手描きによるイラストが、デジタルツールを使ったグラフィックへと移り変わっています。
私たちが画像を必要とするときも、その多くはPCやスマホなどのデジタルデバイスで使うためです。スマホやデジタルカメラで撮影し、デジタル画像のままWebサイトにアップしたり、スマホやPCに採り込んで画像編集アプリなどを使って編集して印刷したりと、データとしての画像のほうがアナログの画像よりも幅広く活用できます。
より良い画像を作成するためにも、デジタル画像における解像度について知っておくことは不可欠です。デジタル画像の理解に欠かせない用語や単位などを解説します。

画素数と画像解像度の関係性

解像度(物理的解像度)とは1インチに並んでいるピクセル数のことですが、画素数は1インチ四方に含まれているピクセル数のことです。例えば、1インチに100のピクセルが並んでいる正方形がある場合、解像度は100ですが、画素数は100×100=10,000になります。
スマホやデジタルカメラなどのデジタルデバイスでは、解像度のことを「画像解像度」と呼びます。つまり、解像度100であれば画像解像度も100です。

解像度と画面解像度の違い

画像解像度と間違えがちな言葉として「画面解像度」が挙げられます。画面解像度は画素数のことを指すことが一般的で、解像度100であれば画面解像度は10,000となります。
ただし、言葉が似ているために参照する資料によっては間違って記載されているケースも少なくありません。それぞれの言葉の正しい意味を覚えるだけでなく、前後の言葉やケースから指し示している対象を理解する習慣をつけておきましょう。

解像度を表す単位(pix・dpi・ppi)の違い

pixとはピクセル(pixel)のことです。デジタル画像では画素をピクセルと呼び、ピクセルが多いほど画素数が多くなります。例えば、横2,000ピクセル、縦1,000ピクセルの画像であれば、「2,000pix × 1,000pix」と表記します。

pixとdpiの違い

dpiは「dots per inch」の略語なので、1インチにどの程度のドットが含まれているかを指します。ドットは主に印刷物の画素を指すので、dpiが多い印刷物は画素が細かく、拡大しても画像の粗さが気になりにくいです。
一方、pixはピクセルの略語なので、dpiのように単位ではありません。また、ピクセルはデジタル画像に使われる言葉のため、本来であればdpiのように印刷物に使うことはありません。
しかし、画像編集アプリやデジタルカメラなどの説明書やWebサイトを見ると、ピクセル数でカウントすべきデジタル画像に対してdpiの単位が用いられていることもあります。このような場合はdpi=ppiとみなして、読み進めるようにしましょう。

dpiとppiの違い

ppiは「pixels per inch」の略語で、1インチにどの程度のピクセルが含まれているかを指します。一般的には、ピクセルで画素をカウントするデジタル画像の解像度の単位として使われています。
一方、dpiは1インチにどの程度のドットが含まれているかを示す、印刷物の解像度の単位です。dpiの数値が多くなればなるほど解像度は高くなり、明瞭さを増しますが、対応する印刷機が少なくなります。
dpiとppiはいずれも「1インチに含まれる画素の数」を指す点では同じです。そのため、デジタル画像の解像度を示すときにdpiが用いられたり、反対に印刷物の解像度を示すときにppiが用いられたりすることもあります。

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目的によって異なる適切な解像度の目安

目的によって異なる適切な解像度の目安
解像度が高い画像と低い画像を並べると、高い画像のほうが細部までくっきりと移るため、鮮明な印象になります。また、ECサイトなどに解像度が低すぎる画像を掲載すると、画像をどこか別のところから転載したように見え、ECサイトそのものが信用できない印象になるかもしれません。
しかし、解像度が高ければ高いほど良いということでもありません。解像度が高い画像はデータ量が多いため、画像処理に時間がかかり、ページを開くまでに時間がかかってしまいます。ページを開く時間が長引くと、ユーザーの離脱を招くことにもなるでしょう。
また、印刷物でも同様です。印刷物の解像度が低すぎるときは、出版元の信用性が低いとみなされる恐れがあります。しかし、解像度が高すぎるときは印刷コストが高くなり、利益が減る可能性があるでしょう。画像データ・印刷物に関わらず、解像度は高すぎず低すぎず適切に調整することが大切といえます。
シーンごとに適切な解像度を以下にまとめました。ぜひ参考にして、鮮明さとデータの軽さを両立した画像に仕上げてください。
シーンによって異なる適切な解像度の目安

適切な画像サイズは計算して割り出すこともできる

適切な画像サイズは計算して割り出すこともできる
印刷物やWebサイトで画像が鮮明に見えるためには、画素数を最適化するだけでなく画像サイズも最適化するする必要があります。画素数が高い画像でも画像サイズを大きくしてしまうと、画像が粗く見えてしまうので注意が必要です。
適切な画像サイズを計算する前に、まず解像度と画像サイズの関係について理解しておきましょう。ピクセル数は変えないで画像の解像度を2倍にすると、画像サイズは半分になります。解像度を上げるということは1インチに含まれるピクセル数が増えることを意味するため、1インチ四方のピクセル数を変えないで保つには画像サイズを半分にする必要があるのです。
次は、画像サイズの計算方法を紹介します。

  • 画像サイズ(ミリメートル)=ピクセル数 ÷ 解像度 × 25.4

解像度は1インチ(25.4ミリメートル)あたりで表記されるため、ピクセル数を解像度で割ってから25.4をかけて、画像サイズをミリメートル単位で求めます。

さまざまなディスプレイの解像度一覧

さまざまなディスプレイの解像度一覧
画像データの解像度が高くても、ディスプレイの解像度が低いときは鮮明に表示することができません。代表的なディスプレイの解像度をまとめました。ぜひ参考にして、ディスプレイに合うように画像に調整してください。
さまざまなディスプレイの解像度一覧
なお、4Kデジタルシネマとは、アメリカの映画団体が定めた基準で、テレビではなく映画のスクリーンで適用されています。

解像度に関するよくある質問

解像度に関するよくある質問
解像度に関してよくある質問とその答えをまとめました。ぜひ参考にして、解像度への理解を深めてください。

4Kテレビはハイビジョンやフルハイビジョンとどこが違う?

4Kテレビは、解像度が3840×2160です。一方、ハイビジョン(HD)は1280×720、フルハイビジョンは1920×1080となります。
画面サイズでいえば、ハイビジョンを縦横ともに1.5倍にしたものがフルハイビジョンで、2倍にしたものが4Kテレビです。また、画素数でいえば、フルハイビジョンはハイビジョンの2.25倍、4Kテレビはハイビジョンの4倍となります。

動画における解像度の考え方は?

動画の解像度とは、フレームごとに含まれるピクセル数を指します。ピクセル数が多ければ解像度が高く、ピクセル数が少なければ解像度は低くなります。

モニターの解像度を変更する方法は?

モニターが見づらいときは、解像度を変更することで見やすくできることがあります。OSごとに変更方法を紹介します。
<Mac>

  1. メニューから「システム環境設定」を選び、ディスプレイのアイコンをクリックする
  2. 解像度の項目が表示されたら「変更」をクリックし、適切な解像度を選ぶ

<Windows10>

  1. スタートから「設定」を開き、「システム」→「ディスプレイ設定」をクリックする
  2. 「ディスプレイの解像度」から、適切な解像度を選ぶ
  3. 「変更の維持」をクリックする

A4サイズの用紙に300dpi・600dpiで画像を出力した場合は何pix?

A4サイズは横8.27インチ×縦11.69インチです。300dpiは1インチに300の画素があるので出力後のピクセル数は以下の式より約2,480×3,500ピクセルとなります。

  • 8.27×300×11.69×300=約2,480pix×3,500pix

同様に600dpiで出力すると、以下の式より約4,960×7,000ピクセルとなります。

  • 8.27×600×11.69×600=約4,960pix×7,000pix

ECサイトでは、PCやスマホに合わせて画像を適切な解像度に仕上げる必要があります。しかし、1つひとつ計算するのは手間がかかり現実的ではありません。
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解像度が高い画像はより精細になる

解像度が高い画像はより精細になる
解像度が高い画像は鮮明な分、データ量が多くなるというデメリットを併せ持ちます。適切な解像度に調整することが不可欠ですが、手間がかかるだけでなく、慣れていないと難しいのも問題です。
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