ジュエリーの撮り方のコツまとめ!売れるアクセサリー写真の撮影方法
ジュエリーをより美しく見せる撮り方を紹介します。ジュエリーの撮影は、カッティングの美しさをどれだけ引き出すかがポイントです。カメラの設定方法やアクセサリーを引き立てるスタイリングについて説明します。
目次
【基本】ジュエリー写真の撮り方
ジュエリーの写真の撮り方で、何よりもまず意識しなくてはいけないのが「光」です。
ジュエリーは自然発光している物体ではありません。ジュエリーがきらきらと輝くのは、複雑なカッティングにより、光があたるときらめくようにつくられているからです。しかし、光を意識せずに撮影してしまうと、せっかくのカッティングが活かされず、ジュエリー本来のきらめきを引き出せません。
まるで自然に発光しているように見せるためにも、ジュエリーの奥に光があたるように工夫して撮影することが必要です。まずはジュエリーの輝きを引き出す基本の撮り方を紹介します。
- セッティングをする
- 囲いをつくる
- 正面にピントをあわせる
- 三脚でカメラを固定する
順に見ていきましょう。
1.セッティングをする
まずはセッティングです。背景を選んでジュエリーを載せます。
形状が不安定な状態で撮影するときは、ジュエリーが背景と触れる部分にワックスを塗って固定しましょう。たとえば指輪を立てた状態で撮影する場合は、指輪の下にワックスを塗ります。
ただし、全体がクリスタルでできているリングなどは、ワックスを塗ると透明感が失われてしまい、美しい写真には仕上がりません。無理に立てるのではなく、リングを横に寝かしてナチュラルに写真を撮影しましょう。
ジュエリーの透明感を引き出す方法として、アクリル板に載せて撮影する方法があります。アクリル板に載せると下からも光が入るようになり、ジュエリーが自然に発光しているような写真に仕上がります。自然光では十分にきらめきが出ないときは、アクリル板の下に光が入るようにLEDライトなどを設置してください。
2.囲いをつくる
ジュエリーを撮影するときは、小さなレフ板で囲いましょう。可能な限り狭い範囲になるように囲うと、光が拡散せず、輝きを表現しやすくなります。
小さなレフ板がないときは、白い厚紙などで簡易的につくるのでも問題ありません。光の流れを遮り、なおかつジュエリーに暗い影が写らないように白く反射しない素材で囲いましょう。
3.正面にピントをあわせる
ジュエリーはカッティングが複雑で、オートフォーカスで撮影すると、ピントがあいにくくなってしまいます。
ピントがずれてしまうと、写真全体がぼんやりとした印象になり、ジュエリーのきらめきは表現されません。マニュアルモードに設定し、ジュエリーの正面(表面)にピントがあうように調整しましょう。
4.三脚でカメラを固定する
ジュエリーのきらめきは、ジュエリーの表面にピントがあい、なおかつカッティングの複雑さ・美しさを引き出すように正面から光があたったときに生まれます。ジュエリーとカメラとの距離やアングルが少しでもずれると、きらめきが失われることもあるため、ベストのポジションが見つかったら三脚でカメラを固定しましょう。
カメラの設定方法については後述します。
アクセサリーを美しく見せる撮り方
すべてのアクセサリーにジュエリーが使われているわけではありません。パールやゴールド、プラチナなどの透けない素材を使ったジュエリーも多数あります。
しかし、いずれもきらめきを表現することで、ジュエリーの美しさを引き出すことは可能です。ガラスやプラスチックなどでできた、いわゆるイミテーションジュエリーでも、撮り方を工夫すればラグジュアリーな雰囲気の写真に仕上げられます。
アクセサリーの美しさを引き出すためのポイントとして、次の4つが挙げられます。
- アクセサリーと背景のみを撮影する
- 三脚でカメラを固定する
- 望遠+ズームで撮影する
- 横か斜め後ろから光をあてる
それぞれのポイントを見ていきましょう。
アクセサリーと背景のみを撮影する
アクセサリーのきらめきは、アクセサリー本体に十分な光があたることで生まれます。周囲に小物などがあると、光が遮られてしまい、アクセサリーに十分な光があたらない可能性があります。
まずは周囲を片付けてください。アクセサリーと背景のみでシンプルな写真を撮影しましょう。
ただし透明感やきらめきを意識しないアクセサリーについては、周囲に小物をスタイリングすることで、ストーリー性を表現でき、スタイリッシュな雰囲気に仕上げられます。たとえば、プラスチックや羽、糸、布などでできたエスニックアクセサリーは周囲に小物を配置するほうがよいかもしれません。
三脚でカメラを固定する
アクセサリーの輝きを一瞬で捉えるためにも、手ぶれはNGです。理想的な光のあたり方とアングル、ピントをキープするためにも、カメラは三脚で固定してください。
なお、アクセサリーにピントがあっていることは必要ですが、写真全体はクリアに写っていなくても問題ありません。あえて周辺をぼかして撮影することで、アクセサリーのきらめきを強調できるケースもあります。
望遠+ズームで撮影する
アクセサリーは小さいため、思わず近づいて写真を撮影してしまうかもしれません。しかし、刻印や留め具などの特定の部分をクローズアップするときを除き、近づいて写真を撮影することはNGです。
近づいて撮影すると周辺部分にゆがみが発生し、アクセサリーの形状を正しく伝えられなくなってしまいます。アクセサリーの撮影は、望遠+ズームが基本です。アクセサリーから十分な距離を取って撮影しましょう。また、離れて撮影することで、撮影者自身がアクセサリーに写り込むことも回避できます。
横か斜め後ろから光をあてる
光はアクセサリーの横もしくは斜め後ろからあてましょう。ジュエリーのようにカッティングがあるものだけでなく、透明感のないキッチュなアクセサリーも、自然発光しているようなキラキラ感が生まれます。
ギラギラ感を出したいときは斜め前から光をあててください。アクセサリーのきらめきが増すだけでなく、重量感が生まれます。シルバーやチェーン系などの、いわゆる「ゴツい」感じのアクセサリーは、斜め前からのライティングでギラギラに仕上げましょう。
ジュエリー撮影用のカメラの設定
ジュエリーを撮影するときは、カメラの設定にもこだわりましょう。基本の設定は以下のとおりです。
- 露出補正はマニュアルで調整する
- ピントは手前にあわせる
- ホワイトバランスで本来の色味を表現する
それぞれの設定方法を説明します。
露出補正はマニュアルで調整する
実際のよりもジュエリーが暗く写るときは、露出補正がオートモードになっているのかもしれません。露出補正をオートにすると、白くて明るいものは実際よりも暗く、暗いものは実際よりも明るく写ります。ジュエリー自体の輝きをカメラが「明るい」と判断し、自動的に暗くしている可能性が想定されます。
このようなカメラの誤認を防ぐためにも、露出補正はマニュアルで調整しましょう。露出補正を「+」方向に調整すれば、ジュエリーのきらめきをそのまま写せます。
基本的にジュエリーなどのアクセサリーは、白っぽく明るく撮影することがおすすめです。商品も高く見えるので、実物とかけ離れない程度に明るさをプラスしてください。
ピントは手前にあわせる
カッティングが深いジュエリー、たとえば立て爪式のリングなどを撮影すると、ジュエリーの最奥部にピントがあってしまうことがあります。
奥にピントがあうと、ジュエリーの表面がぼやけてしまい、キラキラ感が表現できません。ピントもマニュアルモードにして、ジュエリーの表面(手前の表面)にあわせるようにしてください。
ホワイトバランスで本来の色味を表現する
ホワイトバランスとは、白い(明るい)ものを白く表現するための設定項目です。ジュエリーの実物の白さ(明るさ)に近づくように、ホワイトバランスを調整してください。
なお、ホワイトバランスのモードは、カメラによって変わります。「太陽光」や「昼白色」はナチュラル感は強くなりますが、場合によっては黄みが強く表現されることがあります。できれば既定のモードではなく、マニュアルで白みが強調されるように調整してください。
マクロレンズを準備する
ジュエリーの石を際立たせて写真を撮影するには、マクロレンズが必要です。通常のズームモードや単焦点のレンズでは、一定の距離以上、被写体に近づいて撮影することができません。マニュアルモードにしてもピントがあわず、ぼやけた写真に仕上がります。
石をメインにクリアな写真を撮影するためにも、マクロレンズへ取り替えておきましょう。持っていないときは、プロに撮影を任せるのもおすすめです。ジュエリーの物撮りを得意とするプロなら、マクロレンズの取り扱いにも慣れているため、石が際立つ美しい写真に仕上がります。
ジュエリー撮影のご依頼は、商品撮影を専門とするAirPhoto(エアフォト)がおすすめです。お気軽にお問い合わせください。
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売れるアクセサリーに!写真撮影のコツ
ECサイトや電子カタログに掲載するジュエリー写真は、ユーザーの購買意欲をかき立てるものでなくてはいけません。写真の撮り方も、訴求力を高めるように意識することが必要です。
売れる写真に仕上げるためのコツとして、次の4点が挙げられます。
- 光をあてるポイントを探す
- 布か紙、アクリル板を背景にする
- 日の丸構図か三分割構図、対角線構図を使う
- ジュエリーボックスのホコリを丁寧に取る
それぞれのコツを説明します。
光をあてるポイントを探す
ジュエリーは、ちょっとしたあたり方の違いで輝きが変わります。カッティングによっても適した光のあて方が異なるため、時間をかけてベストのポイントを探しましょう。
なお、フラッシュは撮影するまで光のあたり方がわからないため、ジュエリーの撮影には不向きです。定常光を使用して、きらめきが増すポイントを探してください。
布か紙、アクリル板を背景にする
ジュエリーもほかの小物と同じく、紙の白背景が基本です。しかし、ジュエリーの色味やカッティングによっては、紙の白背景では上手に輝きを表現できない可能性があります。
輝きが足りないときは、黒い紙や光沢のない布、光沢のある布に変えてみてください。透け感を出したいときはアクリル板を使いましょう。
なお、アクリル板にジュエリーを載せるときは、アクリル板の両端に台を置き、アクリル板が浮くようにセッティングしてください。机などにアクリル板を平置きすると、アクリル板自体が光ってしまい、ジュエリーの輝きを損なうことがあります。
日の丸構図か三分割構図、対角線構図を使う
ジュエリー撮影におすすめの構図は次の3つです。
- 日の丸構図
- 三分割構図
- 対角線構図
日の丸構図は中央に被写体を配置する構図です。被写体を目立たせ、主役感を演出します。ジュエリーの奥行きを強調したいときは、三分割構図や対角線構図がおすすめです。
三分割構図とは、縦横に二本ずつの平行線を引き、それぞれの交点に被写体を配置する構図です。真ん中に配置しなくても安定感を演出でき、印象的かつ収まりのよい写真に仕上がります。カメラにグリッド線を表示させると、簡単に被写体を配置するポイントがわかります。
対角線構図とは対角線上に被写体を配置する構図です。被写体が2つ以上あるときも、対角線上に配置すればごちゃごちゃした印象にならず、バランスよく見えます。
ジュエリーボックスのホコリを丁寧に取る
ジュエリーボックスはベルベット素材のことが多いため、ホコリが目立ちます。ジュエリーと一緒にジュエリーボックスを撮影するときは、最初にホコリを丁寧に取っておきましょう。
ジュエリーが映えるスタイリングのコツ
InstagramなどのSNSに投稿する写真なら、映えを意識したスタイリングをしましょう。おすすめのスタイリングを紹介します。
指輪は置き画がおすすめ
指輪の大きさはほぼ決まっているので、デザインがよくわかるように置き画を選択しましょう。置き画とは平置きして撮影する手法で、写真に動きが出ない分、細部のデザインなどが伝わりやすくなります。
ピアス・ネックレスはサイズ感が伝わるモデル撮影
サイズ感が気になるピアスやネックレスは、モデル撮影がおすすめです。また、大ぶりのネックレスなども、モデル撮影することでイメージ違いを回避します。ECサイトなら返品率の低下にもつながります。
デザイン違いの指輪は重ねて撮影
ジュエリーは基本的には重ねずに単体で撮影します。しかし、デザインバリエーションがあるジュエリーは、重ねることでスタイリッシュに仕上がります。ただしお互いが影をつくらないように、重ね方と光のあて方を工夫してください。
売れるコツはプロに相談してみよう
ジュエリー撮影は、光のあて方が難しく、失敗すると高価なアクセサリーもチープに見えてしまいます。思うような撮影ができないときは、プロに相談してみましょう。
ジュエリー撮影を依頼するなら、商品撮影を専門とするAirPhoto(エアフォト)がおすすめです。ジュエリーが映えるスタイリング写真も得意としています。お気軽にお問い合わせください。
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