写真レタッチがやりすぎにならないためのコツを紹介!

写真レタッチがやりすぎにならないためのコツを紹介!

写真のレタッチには、基準がありません。そのため、ついやりすぎになってしまい、不自然な印象に仕上がることがあります。レタッチのやりすぎを防ぐためのコツや、やりすぎかどうかを見極めるポイントについてまとめました。ぜひ参考にしてください。

目次

レタッチとは?

レタッチとは?
レタッチ(retouch)とは、手を加えることを指す言葉です。たとえば写真や画像をレタッチするというと、光やコントラストの調整や不要なものの消去、複数の写真を組み合わせてコラージュすることなどを指します。
レタッチは、写真・画像に関してのみ使用される言葉ではありません。手を加える作業であれば、大抵のものはレタッチです。たとえば髪をカラーリングしている方であれば、髪が伸びてきたときには生え際をレタッチして美しく仕上げます。また、メイクが落ちてきたときも、レタッチをして美しさを取り戻します。

なお、レタッチは「リタッチ」とも呼ぶことが多いです。どちらも「retouch」の日本語読みのため、違いはありません。ただし、写真・画像に関しては「レタッチ」、美容関係は「リタッチ」と呼び分けることもあります。とはいえどちらも間違いではないため、写真について「リタッチ」と表現しても問題はありません。

レタッチの目的

写真や画像をレタッチする目的は、見たままの状態に近づけることです。撮影して何も手を加えない写真は、常に自然な状態が表現できているとは限りません。たとえば意図せぬところに影が入り込み、被写体を実物よりも暗く見せることがあります。また、光の当たり方から被写体の色味にムラが生まれることもあります。
写真や画像がより自然になるためにも、撮影後はレタッチが必要です。適切にレタッチをすることで、わかりやすく魅力が引き立つ写真になります。

レタッチに向いている写真・画像

人物や料理、風景の写真は、レタッチをすることでより自然かつ魅力的に仕上がります。いずれも、そのときどきで様子が変わるため、レタッチをしないと意図しない印象になることがあるため注意が必要です。

一方、家具や食器、アパレル用品などの「モノ」は、どのタイミングで撮影しても様子が変わることはありません。そのため、撮影スタジオや撮影ボックスなどの光を調整した場所で撮影すれば、ほとんどレタッチが必要ない状態に仕上がります。
しかし、「モノ」であっても屋外などの光の調整が難しい場所で撮影すると、表情が生まれるため、意図しない印象に仕上がることがあります。その場合はレタッチを実施し、ナチュラルな魅力を引き出すように調整してください。

レタッチのやりすぎを防ぐ5つのコツ

レタッチのやりすぎを防ぐ5つのコツ
紹介したように、レタッチは自然かつ美しく仕上げるために実施する作業です。しかし、自然さや美しさには一定の基準がないため、写真・画像に手を加えすぎて、「やりすぎ感」が出てしまうことがあります。
レタッチがやりすぎにならないためには、次のコツに注意することが必要です。

  • 極端に明るくしない
  • 特定の色味を強調しすぎない
  • かすみを除去しすぎない
  • 希望ではなく記憶に合わせる
  • コントラストをはっきりとさせすぎない

それぞれのコツを説明します。

極端に明るくしない

写真・画像が暗いと、被写体も暗い印象になってしまいます。特にECサイトに掲載する商品写真が暗いと、商品の印象をネガティブにすることもあるため、ある程度明るさを強めるようにレタッチすることは不可欠です。
しかし、明るさが強すぎると不自然な印象になってしまいます。明るさを調整するときは微調整を繰り返し、極端な明るさにならないようにしてください。

特定の色味を強調しすぎない

レタッチの1つに、色調補正があります。色調補正とは写真の色調を赤と緑、青の3つに分けて、それぞれの色味を調整(黒っぽい色~白っぽい色)することです。
赤や緑などの特定の色味だけ目立ちすぎると、現実離れした不自然な印象になってしまいます。気になる色味を抑えて、赤・緑・青のいずれの色味も単体で目立たない方向に、色調補正をするようにしましょう。

かすみを除去しすぎない

画像や写真にかすみがあると、被写体がぼやけた印象になってしまいます。ある程度かすみを除去し、クリアな写真に仕上げましょう。
しかし、かすみを除去しすぎると、クリアになりすぎて不自然な印象になります。とりわけ屋外で撮影した写真は、かすみがあることでナチュラル感が表現されます。かすみをすべて除去すると作り物感が出てしまうため、注意が必要です。

希望ではなく記憶に合わせる

レタッチを進めていくと、最初は「このような感じだったはず」と記憶に合わせるが、いつの間にか「こんな感じだったら良い」と希望に合わせるようになることがあります。しかし、希望に合わせてしまうと、不自然な仕上がりになり、やりすぎ感が出てしまいます。
記憶をたどり、記憶上の様子に近づくようにレタッチを進めていきましょう。記憶が薄れてしまうと、希望に基づいたレタッチをすることになりかねません。写真を撮影したら、すぐにレタッチに取り掛かるようにしましょう。

コントラストをはっきりとさせすぎない

コントラストがあまり出ていない写真は、被写体がぼんやりとした印象になってしまいます。しかし、反対にコントラストがはっきりとしすぎると、不自然な印象になるため注意が必要です。
コントラストも明るさと同様、微調整を繰り返して、適切な状態に定めるようにしてください。また、最初にバックアップを取っておき、やりすぎたときにはすぐに戻れるようにしておくことも大切です。

レタッチしすぎかどうかを見極めるポイント

レタッチしすぎかどうかを見極めるポイント
どの程度のレタッチが必要かは、写真によって異なります。何の手も加えていない写真でも、レタッチしすぎた感じがするものもあります。そのため、レタッチをするときは、写真ごとに必要な加工内容を決めておくことが必要です。
レタッチがやりすぎかどうか判断しづらいときは、次の3つのポイントで見極めてください。

  • 劇的かどうか
  • 自然かどうか
  • 記憶と重なるかどうか

それぞれのポイントを説明します。

劇的かどうか

あまりにも劇的な写真は、レタッチしすぎと判断されがちです。実際に劇的な場面であっても、写真の目的によってはふさわしくないことがあります。
たとえばECサイトに掲載する商品写真には、劇的な要素は要りません。ナチュラルかつ商品本来が持つ魅力を引き出すようにレタッチをしましょう。

自然かどうか

自然にはない不自然な仕上がりのときも、レタッチしすぎと判断されがちです。たとえば被写体と背景の一部が重なって、印象的な写真になったときも、見方によっては不自然と判断されることがあります。
写真を細部までチェックして、自然な状態になっているか確認しておきましょう。不自然な要素があるときは、たとえ元々の様子であっても、より自然に見える状態にレタッチすることが必要です。

記憶と重なるかどうか

記憶にないような鮮明さの写真は、レタッチのやりすぎと考えられます。また、記憶にはなかった特定の色味が強く見える写真も、レタッチしすぎと判断されがちです。
記憶をたどり、記憶と重なる写真になっているか確認しておきましょう。同一アングルで複数枚の写真を撮影しておくと、記憶に近い写真を選びやすくなるため、データ容量に余裕があるときは多めに撮っておきましょう。

そもそもレタッチしすぎは悪いこと?

そもそもレタッチしすぎは悪いこと?
レタッチをやりすぎることに対して、ネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれません。実際にレタッチと加工は同義のため、レタッチ後の写真を「加工感がある」とネガティブに表現する方もいます。
しかし、レタッチに時間をかけることやレタッチの工程を増やすことは、決して悪いことではありません。もしレタッチ後の写真に「加工感がある」なら、それはレタッチが悪いのではなく、レタッチのスキルが低いために招いたことと考えられます。

  • 良いレタッチ → 本来の写真よりも自然に見えるように加工すること
  • 悪いレタッチ → 不自然さが際立つように加工すること

本来レタッチは、写真や画像をより自然で魅力的に見せるために不可欠な手法です。そのため、時間をかけて作り込むことは、それだけ丁寧に仕上げていることを意味します。趣味で撮影する場合は、あまり作り込まずに自然なままで問題ありませんが、ECサイトに掲載する商品写真などの不特定多数の方に見せる写真は、丁寧に仕上げることが大切です。

写真や画像によっては、何も手を加えないほうが魅力的なものもあります。とはいえ、光などに影響を受けない写真は存在しないため、実際のところは、よほどの幸運が重ならないとレタッチなしで魅力的な写真というものはありえません。

商品用の写真を撮影することが多い方であれば、レタッチに対して消極的になるのではなく、積極的にレタッチのスキルを身につけることをおすすめします。レタッチは奥が深く、高度なスキルを要しますが、手間と時間をかけて取り組むことで、写真から不自然な印象を取り除けます。

自然な物撮り・ポートレートはプロに依頼しよう

自然な物撮り・ポートレートはプロに依頼しよう
レタッチすることで、被写体の持つ魅力を引き出し、写真をよりナチュラルに仕上げられます。明るさやコントラスト、色調、不要物の写り込みなどを丁寧に調整して、魅力的な写真に仕上げていきましょう。
しかし、実際のところ、レタッチの作業内容は多く、スキルを必要とするものも少なくありません。よりクオリティの高い写真、より自然な印象の写真を目指すなら、プロに依頼することも検討してみましょう。

商品写真は、ぜひAirPhotoにご相談ください。AirPhotoではECサイト向けの商品写真を得意としているだけでなく、商品が持つ魅力をさらに引き出すためのスタイリングも得意としています。ぜひお気軽にお問い合わせください。


ap_photo_btn.jpg

お問い合わせはこちら

お急ぎの場合はこちら:03-6824-2695

初回限定!お試し撮影プラン


AirPhotoでは、初めてご利用頂くお客様限定の「お試し撮影プラン」をご用意しております。
詳しくはお問い合わせください。
※お問い合わせ時に「お試しプラン希望」とご記載ください

お問い合わせはこちら

採用情報


一緒に働いてくれるカメラマンを募集しております。
詳しくは採用情報をご覧ください。

採用情報はこちら

AirPhotoにお問い合わせ

サービスに関するご質問や、ご意見・ご感想など、どんな内容でもけっこうです。お気軽にお問い合わせください。

AirPhoto公式アカウント

『スタイリング診断』が、あなたに最適なスタイリングをご提案📷
AirPhotoはTwitter、Instagramで最新情報をお届けしています。

  • x
  • instagram

よくあるご質問(FAQ)

AirPhotoのサービスや料金等について、みなさまから寄せられたご質問とその回答をご紹介しています。

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

©︎ AirPhoto All Rights Reserved.