商品動画の撮り方|初心者でもできる撮影方法・必要な機材・編集のコツ
ECサイトやSNSでは、商品写真だけでなく、商品の動きや使い方を伝える動画も活用できます。
商品動画は、スマートフォンやデジタルカメラでも撮影できますが、ただ商品を映すだけでは、形や色、使用方法などが十分に伝わらないことがあります。
重要なのは、撮影前に「この動画で商品の何を伝えるのか」を決めておくことです。
本記事では、商品動画を自分で撮影したい方に向けて、撮影前の準備、構図、カメラワーク、ライティング、必要な機材、編集のポイントを解説します。
目次
- 商品動画を撮影する前に決めること
- 商品動画の基本的な撮り方
- 商品動画の構図を決める
- カメラを固定して撮影する
- 商品に合わせてライティングする
- 商品の色を正確に撮影する
- 商品動画に必要な機材
- スマートフォンで商品動画を撮影するポイント
- SNS向け縦型動画を撮影するポイント
- 商品動画を編集するポイント
- 商品別の動画撮影例
- 商品動画を自分で撮るかプロへ依頼するか
- AirPhotoの商品動画撮影実績
- 商品動画の撮影を依頼する
商品動画を撮影する前に決めること

商品動画は、撮影を始める前の準備が重要です。
まず、
「この動画で商品の何を伝えたいのか」
を決めましょう。
例えば、
- 商品全体の形を見せたい
- 商品の使い方を説明したい
- サイズ感を伝えたい
- 素材や質感を見せたい
- 商品の動きを見せたい
- モデルが使用している様子を見せたい
- ブランドの世界観を表現したい
など、目的によって必要な動画は変わります。
目的を決めずに撮影すると、似たような映像ばかりになったり、必要なシーンが不足したりすることがあります。
商品動画の基本的な撮り方

商品動画では、最初に必要なカットを整理しておきます。
例えばバッグの商品動画なら、
- 商品全体
- 正面
- 横
- 後ろ
- ファスナーを開ける
- 中身を見せる
- モデルが持つ
- 使用シーン
などが考えられます。
商品によって必要なカットは異なります。
撮影前に簡単なカットリストを作っておくと、撮り忘れを防ぎやすくなります。
商品撮影の指示書については以下の記事でも解説しています。
商品撮影の撮影指示書の作り方
商品動画の構図を決める

動画でも写真と同じように構図が重要です。
商品を画面の中央に配置するだけでなく、商品の形や使用目的に合わせて見せ方を変えます。
商品全体を見せる
最初に商品全体が分かるカットを用意します。
商品の一部だけをアップで見せても、初めて見る人には何の商品なのか分からない場合があります。
まず全体像を見せ、その後に細部へ寄っていく構成にすると商品の情報を伝えやすくなります。
ディテールを見せる
商品の素材や特徴を伝えたい場合は、カメラを近づけて撮影します。
例えば、
- 生地
- 縫製
- 金属部分
- ボタン
- ファスナー
- 商品ロゴ
- コスメのテクスチャー
などです。
商品全体の映像とディテールカットを組み合わせると、動画に変化もつけられます。
使用シーンを撮影する
商品によっては、実際に使用している場面を撮影すると分かりやすくなります。
例えばバッグなら持つ、家電なら操作する、アパレルならモデルが着用して動くなどです。
モデルを使用した商品撮影についてはこちらでも解説しています。
モデル撮影とは?
カメラを固定して撮影する

初心者が商品動画を撮影するときは、まずカメラを固定した撮影から始めるとよいでしょう。
手持ち撮影では、
- 上下に揺れる
- 左右に傾く
- 商品との距離が変わる
など、映像が不安定になりやすいためです。
三脚を使用すると、商品を安定して撮影できます。
特に、
- 商品全体
- 商品を回転させる
- 商品を開閉する
- 手元で操作する
といった動画では固定撮影が使いやすい方法です。
必要な場合だけカメラを動かす
カメラを動かす場合は、「動かす目的」を決めておきましょう。
例えば、
商品全体からディテールへ近づく、
商品の横をゆっくり移動する、
モデルの動きに合わせてカメラを動かす、
といった方法があります。
必要以上にカメラを上下左右へ動かしたり、ズームを繰り返したりすると、商品が確認しにくい映像になる場合があります。
商品に合わせてライティングする
商品動画でも照明は重要です。
撮影場所が暗いから照明を追加するだけではなく、商品の形や素材が分かるように光を調整します。
柔らかい光を作る
直接強い光を当てると、
- 強い影ができる
- 商品の一部が白く飛ぶ
- 光沢商品に照明が映り込む
などの問題が起こる場合があります。
ディフューザーなどを使用して光を柔らかくすると、商品全体を見せやすくなります。
光沢商品の反射に注意する
コスメ容器、アクセサリー、金属、ガラスなどは、照明やカメラが商品に映り込みやすい素材です。
カメラの画面を確認しながら、照明の位置や角度を調整しましょう。
商品撮影のライティングについてはこちらでも解説しています。
商品撮影の照明の当て方
商品の色を正確に撮影する

ECサイトの商品動画では、商品の色も重要な情報です。
撮影する場所によって、
- 黄色っぽく見える
- 青っぽく見える
- 実物より明るく見える
- 実物より暗く見える
ことがあります。
異なる種類の照明を混ぜると色が不自然になることもあるため注意しましょう。
撮影前にホワイトバランスを確認し、商品写真と動画で色が大きく異ならないように調整します。
ECサイトの商品写真で色味を正確に伝える方法
商品動画に必要な機材
商品動画は、大掛かりな機材がなければ撮影できないわけではありません。
撮影内容によって必要な機材を選びます。
カメラ・スマートフォン
現在はスマートフォンでも商品動画を撮影できます。
SNS向けの簡単な商品動画であれば、スマートフォンから始める方法もあります。
より画質やレンズ、ピント、背景のぼけ方などにこだわる場合は、一眼カメラなどを使用します。
三脚
カメラやスマートフォンを固定するために使用します。
商品動画を自分で撮影する場合、まず用意しておきたい機材の一つです。
照明
室内で商品を撮影する場合は、照明があると光を調整しやすくなります。
商品の大きさや素材によって必要な照明の数や種類は異なります。
ディフューザー
光を柔らかくするために使用します。
強い影や反射を抑えたい商品にも利用できます。
レフ板
光を反射させ、商品の暗い部分を明るくするために使用します。
白いボードなどで代用できる場合もあります。
マイク
商品だけを撮影してBGMを付ける動画であれば、必ずしも外付けマイクは必要ありません。
一方、
- 商品説明
- ナレーション
- 商品の音
- 調理音
などを収録する場合は、音声にも注意します。
スマートフォンで商品動画を撮影するポイント
SNS向け商品動画などは、スマートフォンでも撮影できます。
レンズをきれいにする
スマートフォンのレンズには指紋や汚れが付きやすいため、撮影前にレンズを確認しましょう。
わずかな汚れでも映像が白っぽくなることがあります。
デジタルズームを多用しない
スマートフォンで商品へ寄りたい場合は、デジタルズームだけに頼らず、カメラ自体を商品へ近づける方法も検討します。
明るさを固定する
撮影中に商品の位置が変わると、自動露出によって映像の明るさが急に変化する場合があります。
撮影するスマートフォンの機能に応じて、露出やフォーカスを固定すると安定しやすくなります。
三脚を利用する
スマートフォンも三脚や固定用ホルダーを使用すると、安定した商品動画を撮影できます。
SNS向け縦型動画を撮影するポイント
TikTok、Instagramリール、YouTube Shortsなどで使用する場合は、縦型動画を前提に構図を考えます。
最初から縦型で確認する
横型で撮影した動画を後から縦型に切り出すと、商品の一部が画面外になる場合があります。
縦型で使用することが決まっている場合は、撮影時から縦型の画面で確認しましょう。
商品を分かりやすく見せる
短い動画では、長い導入よりも商品の特徴が分かるシーンを早めに見せる方法があります。
例えば、
コスメならテクスチャー、
食品なら調理や盛り付け、
バッグなら開閉や収納、
アパレルならモデルが着用して動く、
などです。
画面端に重要な情報を置きすぎない
SNSでは、再生画面にボタンやアカウント情報などが表示されます。
商品やテロップなどの重要な要素は、画面端に寄せすぎないよう注意します。
商品動画の活用方法についてはこちらでも詳しく解説しています。
商品動画とは?EC・SNSでの活用法・撮影代行・制作のポイント
商品動画を編集するポイント
撮影後は、必要な映像を選んで編集します。
不要な部分をカットする
撮影開始直後や終了直前など、必要のない部分を削ります。
商品の特徴を伝えるために必要なシーンを中心に構成しましょう。
シーンのつながりを確認する
複数の映像をつなぐ場合は、前後の動きが不自然になっていないか確認します。
例えば商品の蓋を開けるシーンなら、
閉じた状態
↓
蓋を開ける
↓
中身を見せる
というように、動作の流れが分かるように編集します。
テロップを必要な場所だけに入れる
商品名、サイズ、特徴など、映像だけでは伝わりにくい情報をテロップで補足できます。
ただし、テロップが多すぎると商品そのものが見えにくくなる場合があります。
動画内ですべてを説明しようとせず、重要な情報に絞りましょう。
BGM・音声を確認する
BGMを使用する場合は、ナレーションや商品の音が聞き取りにくくならないよう音量を調整します。
SNSなどで公開する場合は、使用する音源の権利や各サービスの利用条件についても確認してください。
商品別の動画撮影例
アパレル
アパレルでは、静止画だけでは分かりにくい生地の動きを動画で伝えられます。
例えば、
- 歩く
- 振り返る
- 袖を動かす
- アウターを着脱する
- 生地を動かす
などです。
アパレルの商品撮影方法
コスメ・化粧品
コスメでは、
- 容器を開ける
- 商品を手に取る
- テクスチャーを出す
- 肌へ伸ばす
- パッケージを回転させる
などを撮影できます。
コスメ・化粧品の商品撮影方法
食品
食品では、
- 開封
- 調理
- 盛り付け
- カット
- ソースをかける
- 飲み物を注ぐ
- 食べる
など、時間の変化を動画で見せられます。
料理・食品の商品撮影方法
家具・家電
家具や家電では、
- 組み立て
- 開閉
- 操作
- 高さ調整
- 収納
- 使用方法
など、商品の機能を伝える動画に向いています。
商品動画を自分で撮るかプロへ依頼するか
すべての商品動画を撮影会社へ依頼する必要はありません。
例えば、日常的にSNSへ投稿する簡単な動画であれば、スマートフォンを使って自社で撮影する方法もあります。
一方、
- ECサイトのメインコンテンツとして長期間使用する
- 広告で使用する
- 商品の色や質感を正確に見せたい
- モデル撮影が必要
- 複雑なライティングが必要
- ブランドイメージを統一したい
- 写真と動画を同時に制作したい
といった場合は、商品撮影に対応した撮影会社へ相談する方法があります。
商品動画の制作料金についてはこちらで詳しく解説しています。
動画制作の費用相場
AirPhotoの商品動画撮影実績
LIP(リップ)
WINE(ワイン)
ハトムギ化粧品
ペットフード(おやつ)
チョコレート
アウトドア用チェア
商品動画の撮影を依頼する
商品動画を撮影するときは、最初に「何を伝えるための動画なのか」を決めることが重要です。
そのうえで、
- 構成
- 必要なカット
- 構図
- カメラワーク
- ライティング
- 音声
- 編集
- 使用媒体
などを決めていきます。
AirPhotoでは、ECサイトやSNSなどで使用する商品動画の撮影に対応しています。
SNS向けの縦型動画から、一眼カメラやシネマカメラを使用した商品動画、モデルを起用した動画まで、商品や使用目的に合わせて撮影内容をご相談いただけます。
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著者情報
著者: AirPhoto編集部
AirPhotoは、商品の魅力や特徴を写真・動画で伝える商品撮影チームです。
商品単体の撮影からスタイリング、モデル撮影、動画撮影、レタッチまで、商品撮影の実務を通じて得た知見をもとに情報を発信しています。
