売れる商品画像の編集ポイント!事前準備や編集テクニックを解説
商品画像は、撮影したら完成ではありません。適切に編集することで、より訴求力の高い画像に仕上げることができます。商品画像の編集ポイントをまとめて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
商品画像の編集前に考えておくべき3つのこと
商品画像の編集は、日常のスナップ写真の編集とは異なります。明確な対象者(ユーザー)がいて、明確な目的(ユーザーの関心を惹くこと)があるため、対象者に響き、なおかつ目的を達成できる画像に仕上げなくてはいけません。
次の3つのポイントについて事前に考慮しておくと、画像編集の方向性が決まりやすくなります。
- ユーザーはどんな情報を知りたいのか
- ユーザーはどんな写真なら商品を欲しいと思うか
- イメージ写真とディティール写真のイメージはできているか
それぞれのポイントについて解説します。
1.ユーザーはどんな情報を知りたいのか
商品画像は、ユーザーが知りたい情報を反映したものでなくてはいけません。
例えばカーディガンであれば、太陽光や室内で見たときの色味、素材の風合い、ポケットの位置、ボタンの形などが気になるユーザーも多いと考えられます。
見たままの色味が表現できるように彩度や明度を調整したり、気になるポイントを拡大したりといった編集をすることで、ユーザーニーズに応えることができるでしょう。
2.ユーザーはどんな写真なら商品を欲しいと思うか
ECサイトやカタログに掲載する画像は、ユーザーが魅力的だと感じるように仕上げることが必要です。商品の良さ、例えばシルエットの美しさや素材の滑らかさ、ディティールまでこだわった縫製や刺繍などを写真で表現するならば、ユーザーの購買意欲を刺激できるでしょう。
洋服や小物ならば、コーディネートの例をいくつか提示することで、ユーザー自身が使用しているイメージを想起しやすいように工夫できます。ユーザー目線で画像をチェックし、買いたいと思える写真に編集しましょう。
3.イメージ写真とディティール写真のイメージはできているか
商品画像はメインの写真(イメージ写真)と、より詳細な情報を紹介するディティール写真の両方が必要です。それぞれの写真を具体的にイメージしてから編集作業を進めていきましょう。
イメージ写真は検索エンジンの検索結果などにも表示されることがあるので、商品の全体像がよくわかり、なおかつ購買意欲を刺激する魅力的なものでなくてはいけません。商品本来の魅力が伝わらないときや、間違ったイメージを与えかねないときは、編集や撮影のやり直しが求められます。
一方、ディティール写真はイメージ写真に興味を持ったユーザーが見る写真です。枚数は多くなりますが、情報が重複せず、ユーザーが知りたい情報を網羅しているか確認しておきましょう。
商品撮影のコツは次の記事で紹介しています。ライティングや構図、アングルなどのポイントも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
商品撮影(物撮り)のコツを詳しく解説!スマホ撮影のポイントも紹介
【画像編集】売れる商品画像の4つのポイント
同じ商品を取り扱っていても、ECサイトによって売れ行きに差があります。売れ行きはECサイト自体の知名度にも左右されますが、商品画像にも左右されます。売れる商品画像の特徴を分析し、編集作業に反映させましょう。
売れる商品の画像には、次の4つの特徴があります。
- 白背景で特徴がわかりやすい
- 全体像や質感が見てわかる
- 利用シーンを想像しやすい
- 一目で商品のバリエーションがわかる
それぞれの特徴について見ていきましょう。
1.白背景で特徴がわかりやすい
商品画像は、商品の色味を正確に表現していることが求められます。色味は背景に大きく左右されるので注意が必要です。漆黒の背景であれば商品が本来の色よりも明るめに見えるかもしれません。またブルー系やレッド系などの背景も、商品本来の色を正確に伝えられない可能性があります。
柄やデザインのある背景にも注意が必要です。商品画像が雑然とした印象に仕上がり、魅力を伝えにくくなることがあります。
商品画像を撮影するときは、柄やデザインのない白背景がおすすめです。特にメインとなるイメージ写真には白背景を選び、商品の全体像がストレートに伝わるようにしておきましょう。
2.全体像や質感が見てわかる
商品のイメージ写真は、全体像がわかるものが望ましいです。細部を拡大した写真にすると、商品を使用したときのイメージが湧かないだけでなく、商品が何なのかといった基本的な情報すら伝えられないことがあります。
一方、商品のディティール写真は、質感や細部などを的確に伝えるものでなくてはいけません。解像度や露出時間などを調整し、伝わりやすい写真に編集しておくことが大切です。
3.利用シーンを想像しやすい
ディティール写真には、質感や細部の情報を伝えるものだけでなく、利用シーンを想像させるものも含めておくようにしましょう。
特にアパレルやアクセサリーなどの身につけるものは、利用シーン(オフィス、デート、保護者会など)が伝わるようなコーディネートを紹介すると、ユーザーの購入意欲を刺激しやすくなります。また、食器や雑貨なども、他の小物と合わせてスタイリングすると商品がより良く見えるだけでなく、ユーザーに利用シーンを想起させることができるでしょう。
4.一目で商品のバリエーションがわかる
色違いやデザイン違いなどがある商品は、一目でバリエーションがわかるような写真も必要です。ユーザーは写真1枚で商品を比較できるようになるので、購入しやすくなるでしょう。
また、さまざまな色・デザインの商品が並んでいることで、商品をより魅力的に見せることもできます。色違い、デザイン違いで購入したい考えるユーザーも増えるかもしれません。ぜひバリエーションがわかる写真も1枚撮影しておきましょう。
【文字入れ】売れる商品画像の3つのポイント
商品画像の中に文字を入れることで、ユーザーにより多くの情報を提供できるようになります。あまり多くの文字を入れると肝心の商品が目立たなくなってしまうので、適度に分量を調整して文字入れすることが大切です。その他にも、次の点に注意をすることができます。
- 商品のスペックが文字で明記されている
- 数字や文字でメリットを伝えている
- 視認性の良い配色になっている
それぞれのポイントを説明します。
1.商品のスペックが文字で明記されている
商品画像を見て興味を持ったユーザーは、サイズや重さ、素材などのスペックを知りたいと考えるのは自然な流れです。しかし、スペックが別の場所に記載されていたり、そもそもどこに記載されているのか見つけられなかったりすると、面倒になって別のECサイトに移動してしまうかもしれません。
商品画像にスペックを文字で記載しておくと、興味を持ったユーザーは必要な情報をその場で得られるようになります。関心を抱いてくれたユーザーを逃さないためにも、必要に応じてスペックを文字入れしておきましょう。
2.数字や文字でメリットを伝えている
商品画像に文字入れする内容は、スペックだけとは限りません。商品のメリットがダイレクトに伝わる文字や数字も入れておくと、よりユーザーの興味を惹き付けやすくなります。
例えば、「【保湿美容液】年間売上1位を獲得」「20.0cm~27.0cmまでの豊富なサイズ展開」といった文字・数字を商品画像に重ねると、ユーザーが求めている情報を効率良く伝えられるでしょう。
3.視認性の良い配色になっている
ユーザーに役立つ情報を文字・数字として画像に入れていても、配色が悪いと見えにくくなってしまいます。文字入れをするときは、視認性の良い配色になっているか確認しておきましょう。
ただし、視認性が良くても、商品の魅力を壊すような色はおすすめできません。例えば、高級感を打ち出したアクセサリーの説明を、激安セールを思わせるようなビビッドな赤で記載すると、文章が伝わりやすくなっても商品そのものの魅力を半減させる恐れがあります。
使える商品画像の編集加工テクニック
画像を編集するテクニックにはさまざまな種類があります。その中でも、スマホの編集機能や無料編集ソフトでも利用できる簡単なテクニックとしては次のものが挙げられます。
- トリミング・リサイズ
- 明るさ調整
- シャープをかける
いずれも編集未経験の方でも、簡単に挑戦できるテクニックです。それぞれの具体的な編集手順と得られる効果について見ていきましょう。
1.トリミング・リサイズ
トリミングとは、画像の中の余分な部分を消し、必要な部分だけを残す編集テクニックです。例えば、カップを2つ並べて撮影したものの、1つだけのほうがわかりやすいと感じるときは、残したいカップの部分だけを切り取ることができます。また、画像に不要な余白が入ったときも、トリミングをして商品だけを効果的にアピールできるでしょう。
スマホの編集機能であれば、画像をピンチインすることで残したい部分だけをトリミングすることができます。無料編集ソフトを使ってパソコンで編集するときは、残したい部分の数値を計った正確なトリミングも可能です。
一方、リサイズとは画像のサイズを拡大・縮小する編集テクニックです。ECモールに出品するときは画像のサイズが細かく規定されているので、リサイズを活用して適切なサイズに調整しておきましょう。リサイズも無料編集ソフトで実行可能です。ピクセル数を指定すれば、縦横の比率を保ったままサイズ変更できます。
2.明るさ調整
明るさを意識して撮影しても、パソコンで確認すると暗く見えることがあります。商品全体が暗いと、ユーザーの購買意欲を刺激できません。また、商品本来の色味を伝えられないリスクもあります。
無料編集ソフトやスマホの編集機能では、明度と彩度を細かく調整することが可能です。商品本来の色味を正確に伝え、なおかつ暗い印象にならない適切な明るさに調整しましょう。
3.シャープをかける
商品がなんとなくぼんやりと見えるときは、シャープをかけることでくっきりと見せましょう。無料編集ソフトやスマホの編集機能には「シャープネス」の設定ができるものもあります。
シャープをかけると、商品がくっきりと見えるだけでなく品質の良さも伝えやすくなるので、ぜひ試してみましょう。ただし商品だけでなく画像全体の鮮明さもアップするので、伝えたいイメージによっては合わないこともあります。
商品画像を編集するときの注意点
商品画像を編集するときは、以下のポイントに注意しましょう。
- 商品が主役であることがわかるようにする
- 商品のリアルな様子が伝わるように編集する
- 写真ごとに伝えたい内容を明確に決めておく
- ECモール用の写真はモール側のルールを厳格に守る
- 著作権にかからないか確認する
商品画像は商品が主役です。小物などでスタイリングをするときやモデルを使用するときは、あくまでも商品を目立たせるために補助的に行うようにしましょう。
商品を魅力的に見せたいばかりに過剰な編集をすることもNGです。商品のリアルな様子が伝わるように、明度や彩度、鮮やかさなどを調整しましょう。
写真を撮影する前に、その写真で伝えたい内容を決めておくことが大切です。例えば、ECモールで商品ごとに写真を10枚まで掲載できると規定されているときは、「全体像」「後ろからの全体像」「縫製細部」「カラーバリエーション」のように写真ごとに伝えたい内容を明確に決めておくと、無駄な写真がなくなります。
ECモールに出店するときは、モール側の写真ルールを守ることも大切です。ルールを守らないと場合によっては出店を取り消されるかもしれません。
また、商品画像は他のサイトから転用してはいけません。著作権を侵害する恐れがあるため、必ずオリジナルの写真を掲載しましょう。
お問い合わせはこちら
お急ぎの場合はこちら:03-6824-2695
実際に売れている商品画像を参考にしよう
売れている商品の画像には、売れるヒントが隠れています。実際に売れている商品の画像を参考にし、加工編集を進めていきましょう。
より売れる商品にするためには、プロに任せるのも1つの方法です。ECサイトやカタログに掲載する写真は、ぜひAirPhoto(エアフォト)にお任せください。商品の魅力が伝わる高品質で訴求力の高い写真を撮影します。お気軽にお問い合わせください。
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