ECサイトの商品画像を編集する方法|加工のポイントと注意点を解説

ECサイトの商品画像を編集する方法|加工のポイントと注意点を解説

ECサイトの商品画像は、撮影した写真をそのまま掲載すればよいとは限りません。
明るさや色味を整えたり、画像サイズをそろえたり、不要なホコリや写り込みを修正したりすることで、商品をより見やすく、正確に伝えられる画像に仕上げることができます。
一方、商品を魅力的に見せようとして彩度を上げすぎたり、実物とは異なる色や形に加工したりすると、購入者へ正しい商品情報を伝えられなくなる可能性があります。
本記事では、ECサイトの商品画像を編集する際に確認したいポイントや、基本的な加工方法、文字入れ、掲載前の注意点までわかりやすく解説します。

目次

ECサイトの商品画像を編集する前に確認すること

商品画像の編集前に考えておくべき3つのこと
商品画像を編集する前に、まずその写真で何を伝えるのかを確認します。
商品画像には、

  • 商品全体の形を伝える
  • 色を伝える
  • 素材や質感を伝える
  • サイズ感を伝える
  • 細かな仕様を伝える
  • 使用したときのイメージを伝える

など、それぞれ異なる役割があります。
例えば商品のディテールを伝える写真であれば、細部が確認できることが重要です。
一方、メイン画像では商品全体の形が把握しやすく、他の商品画像と並べても見やすい状態へ整える必要があります。
編集を始める前に、

この画像でユーザーに何を伝えたいのか

を決めておくと、必要以上の加工を防ぎやすくなります。

ECサイトにどのような商品画像を用意すればよいかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ECサイトの商品撮影・商品画像の作り方を見る

商品画像で行う主な編集・加工

【画像編集】売れる商品画像の4つのポイント
ECサイトの商品画像では、主に次のような編集を行います。

  1. トリミング・構図調整
  2. 画像サイズの調整
  3. 明るさ・ホワイトバランスの調整
  4. 色味の補正
  5. ホコリや不要物の修正
  6. 質感・シャープネスの調整
  7. 背景の調整
  8. 必要に応じた文字入れ

すべての画像にすべての編集が必要なわけではありません。
撮影した写真の状態と使用目的を確認し、必要な加工だけを行いましょう。

1.トリミング・構図を整える

トリミングとは、画像の不要な部分を切り取り、使用する範囲を整える作業です。
例えば、

  • 商品周囲の余白が多すぎる
  • 商品が中央から大きくずれている
  • 撮影時に不要な部分が入った
  • ECサイトの画像比率に合わせたい

といった場合に調整します。
商品一覧ページなど複数の商品画像が並ぶ場所では、商品ごとに大きさや位置が大きく異なると見づらくなる場合があります。
同じシリーズの商品では、

商品の大きさ
位置
余白
アングル

などをできるだけそろえると、統一感を出しやすくなります。
ただし、トリミングすると画像のピクセル数も少なくなります。
大きく表示する画像では、必要なピクセル数が残っているかも確認しましょう。

2.画像サイズを調整する

商品画像は、掲載するECサイトに合わせて適切なサイズへ調整します。
ここで確認したいのは、

  • 横×縦のピクセル数
  • 縦横比
  • ファイル容量
  • ファイル形式

などです。
必要以上に大きな画像を掲載すると、ファイル容量が増えてページ表示に影響する場合があります。
一方、小さすぎる画像を大きく表示すると、ぼやけたり輪郭が粗く見えたりすることがあります。
掲載先の推奨サイズを確認したうえで、必要なピクセル寸法に調整しましょう。

画像の解像度についてはこちらで詳しく解説しています。
解像度とは?画像サイズ・画素数・PPI・DPIの違いを見る
画像自体を大きくする方法はこちらをご覧ください。
画像や写真の解像度を上げる方法

3.明るさ・ホワイトバランスを整える

撮影した写真が暗かったり、黄色や青など特定の色に偏っていたりする場合は、明るさやホワイトバランスを調整します。
商品を見やすくするために明るさを整えることは重要ですが、明るくしすぎると、

  • 白い部分が白飛びする
  • 素材の凹凸が見えなくなる
  • 色が薄く見える
  • 商品が平面的に見える

ことがあります。
また、撮影時の照明によって白い商品が黄色や青に見える場合は、ホワイトバランスを調整します。
EC商品画像では、単純に明るくするのではなく、商品のディテールを残しながら見やすい状態へ整えることが重要です。

4.商品の色を実物に近づける

ECサイトでは購入前に実物を見ることができないため、商品の色をできるだけ正確に伝えることが重要です。
撮影環境やカメラの設定、照明などによって、

  • 赤が強く見える
  • 青みがかって見える
  • 彩度が低く見える
  • 実物より鮮やかに見える

といったことがあります。
必要に応じて、

  • 色相
  • 彩度
  • 輝度
  • カラーバランス
  • トーンカーブ

などを調整します。
ただし、

「もっと鮮やかな方が目立つから」

という理由だけで彩度を大きく上げることは避けた方がよいでしょう。
可能であれば実際の商品と画像を比較しながら調整します。

5.ホコリや不要な写り込みを修正する

商品撮影では、撮影時に気づかなかった小さなホコリやゴミ、背景の汚れ、機材の写り込みなどが画像上で目立つことがあります。
こうした不要物は、必要に応じてレタッチで修正します。
例えば、

  • 商品表面のホコリ
  • 背景の汚れ
  • 不要な反射
  • 撮影機材の写り込み
  • センサー上のゴミによる点

などです。
ただし、

  • 商品固有の模様
  • 天然素材の個体差
  • 縫い目
  • 木目
  • 革のシボ

など、商品本来の特徴まで消さないよう注意しましょう。

レタッチの基本的なやり方はこちらで詳しく解説しています。
写真レタッチのやり方|初心者向け基本手順を見る

6.商品の質感・シャープネスを調整する

商品画像では、商品の質感が伝わることも重要です。
例えば、

  • 革のシボ
  • 布の織り目
  • 金属の光沢
  • ガラスの透明感
  • 食品のみずみずしさ
  • 化粧品のテクスチャー

などがあります。
明暗や部分的なコントラスト、シャープネスなどを調整することで、商品の特徴を伝えやすくできる場合があります。
ただし、シャープネスを強くかけすぎると、輪郭に不自然な線が出たり、表面が硬く見えたりすることがあります。
ノイズ除去も強くしすぎると細かな質感まで失われます。
実際の商品に存在する質感を強調することと、存在しない質感を作ることは分けて考えることが重要です。

7.背景を整える

商品画像では、背景も見やすさに影響します。
シンプルな背景は商品の形や色を確認しやすく、商品そのものに視線を集めやすい特徴があります。
ただし、すべての商品画像を白背景にする必要があるわけではありません。
商品単体を正確に伝える画像では白やシンプルな背景が使いやすい一方、

  • ブランドの世界観を伝える
  • 使用シーンを見せる
  • 商品のサイズ感を伝える

といった目的では、スタイリングされた背景や実際の使用環境を見せる写真も有効です。
また、AmazonなどECモールではメイン画像に独自のルールが設けられている場合があります。
背景を加工する場合も、掲載するECサイトの最新ガイドラインを確認してください。

商品画像に文字を入れる場合のポイント

【文字入れ】売れる商品画像の3つのポイント
商品画像へ文字や図を追加すると、写真だけでは伝えにくい情報を補足できます。
例えば、

  • サイズ
  • 重量
  • 素材
  • 使用方法
  • 商品の特徴
  • 機能
  • 比較情報

などです。
ただし、すべての画像に多くの文字を入れると、商品そのものが見づらくなります。

1画像につき伝える情報を絞る

1枚の画像ですべてを説明しようとせず、

この画像ではサイズ
この画像では機能
この画像では素材

など、画像ごとに役割を分けると情報を整理しやすくなります。

文字を読みやすくする

背景と文字のコントラストが低いと、情報を読み取りにくくなります。
文字サイズや配置、背景との組み合わせを確認し、スマートフォンで表示した場合にも読めるか確認しましょう。

ブランドイメージを崩さない

文字が目立てばよいというわけではありません。
ブランドのトーンに合わないフォントや配色を使用すると、商品画像全体の印象が変わってしまいます。
他の商品画像やECサイト全体との統一感も意識します。

ECモールのルールを確認する

Amazonや楽天市場などでは、画像に使用できる文字やメイン画像について独自のルールが設定されている場合があります。
掲載前に最新の公式ガイドラインを確認してください。

複数の商品画像は統一感をそろえる

ECサイトでは、1枚だけではなく複数の商品画像を掲載することが一般的です。
そのため、個々の画像だけでなく、商品画像全体の統一感も確認します。
例えば、

  • 明るさ
  • 色温度
  • 背景
  • 商品の大きさ
  • 余白
  • トリミング位置
  • 文字のデザイン
  • 画像比率

などです。
特に同じカテゴリーやシリーズの商品は、一定の基準で画像を仕上げると比較しやすくなります。
一方、メイン画像・ディテール画像・使用シーン画像など役割が違う場合まで、すべて同じ構図にする必要はありません。
画像の役割は変えながら、サイト全体としてのトーンをそろえることを意識しましょう。

ECサイトの商品画像を編集するときの注意点

使える商品画像の編集加工テクニック

実物とは異なる商品にしない

商品を魅力的に見せることは重要ですが、

  • サイズ感
  • 素材感
  • 商品の仕様

など、購入判断に関係する情報を大きく変えないよう注意します。

レタッチをやりすぎないためのポイントはこちらで解説しています。
写真レタッチのやりすぎに注意|自然に仕上げるコツを見る

掲載先の画像ルールを確認する

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでは、それぞれ商品画像に関するルールや推奨仕様があります。
画像サイズや背景、文字入れなどを編集する前に、掲載先の最新ガイドラインを確認しましょう。

画像の権利を確認する

商品画像に、

  • 他社の写真
  • 素材サイトの画像
  • フォント
  • イラスト
  • 他者が制作したデザイン

などを使用する場合は、利用条件や権利関係を確認します。
「商品画像だから必ず自分で撮影しなければならない」というわけではありませんが、利用する権利がある素材なのかを確認することが重要です。

元画像を残す

編集後の画像だけを保存すると、後から違うサイズや色味で作り直すことが難しくなります。
元画像と編集データを保存し、

元画像
編集用データ
EC掲載用画像

を分けて管理すると便利です。

商品画像を書き出すときのポイント

編集が終わったら、実際に使用するECサイトに合わせて画像を書き出します。
確認したいのは、

  • 横×縦のピクセル数
  • 縦横比
  • JPEG・PNG・WebPなどの形式
  • ファイル容量
  • 色の見え方
  • ファイル名

などです。
Webサイトでは、必要以上に大きなファイルを掲載すると表示速度へ影響する場合があります。
一方、圧縮しすぎると、

  • 商品の輪郭が崩れる
  • 細かな模様が見えにくくなる
  • ノイズが発生する

ことがあります。
実際の掲載サイズで確認しながら、画質とファイル容量のバランスを調整しましょう。

商品画像編集に関するよくある質問

商品画像を編集するときの注意点

商品画像は白背景にした方がいいですか?

商品単体の色や形を伝える画像では、白やシンプルな背景が適している場合があります。
ただし、すべての商品画像を白背景にする必要はありません。
商品の使用シーンやブランドの世界観を伝える場合には、スタイリングした写真も有効です。
また、ECモールのメイン画像については掲載先の規定を確認してください。

商品画像は明るくした方が売れやすくなりますか?

単純に明るくすればよいわけではありません。
商品が見やすい明るさへ調整することは重要ですが、明るくしすぎると白飛びして質感や模様が失われる場合があります。
実物の特徴が確認できる範囲で調整しましょう。

商品画像に文字を入れた方がいいですか?

サイズや機能など、写真だけでは伝えにくい情報を説明する場合には有効です。
ただし、商品が見えにくくなるほど文字を増やさないよう注意します。
また、掲載先によって文字入れのルールが異なるため、最新ガイドラインを確認してください。

スマホでも商品画像を編集できますか?

簡単なトリミングや明るさ・色味の調整であれば、スマートフォンでもできます。
一方、多数の商品画像を同じ基準で仕上げたり、細かな不要物除去や色合わせを行ったりする場合は、PCの画像編集ソフトの方が作業しやすい場合があります。

商品写真はどの程度までレタッチしていいですか?

不要なホコリや写り込みを取り除いたり、撮影環境によって変わった色を実物へ近づけたりする調整は一般的に行われます。
一方、商品の形や色、素材感などを実物とは異なる状態へ変更する場合は注意が必要です。
詳しくはこちらをご覧ください。
レタッチとは?商品写真における役割を見る

EC商品画像は「見栄え」と「正確さ」を両立する

商品画像の編集では、単純に写真を派手に加工するのではなく、商品を見やすくしながら、実物の特徴を正確に伝えることが重要です。
特に、

  • 適切なトリミング・画像サイズ
  • 明るさ・ホワイトバランス
  • 実物に近い色
  • 商品の質感
  • 不要物の修正
  • 複数画像の統一感
  • 掲載先の画像ルール

を確認しましょう。
撮影そのものの品質が十分でない場合は、編集だけで改善することには限界があります。

ECサイトに必要な商品画像についてはこちらをご覧ください。
ECサイトの商品撮影・商品画像の作り方
商品撮影の方法はこちらで解説しています。
物撮り・商品撮影のコツ
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著者情報

著者:AirPhoto編集部
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