靴の撮影方法まとめ!おしゃれな写真の撮り方や映える角度も紹介
靴をECサイトで販売する際は、デザインだけでなく、形状や素材感、色、靴底などを写真で分かりやすく伝えることが重要です。
実店舗のように商品を手に取ったり試着したりできないため、さまざまなアングルやディテール写真、着用イメージなどを組み合わせて商品の特徴を伝える必要があります。
本記事では、靴写真の基本的な撮影手順から、おしゃれに見せるスタイリングや構図、スニーカー・革靴・サンダル・ブーツなど種類別の撮影方法まで紹介します。
目次
- 靴を撮影する前に決めておくこと
- 靴写真の基本の撮影手順
- インスタ映えする撮り方を紹介!靴の写真のおしゃれなアイデア
- 映える写真に仕上げる靴の構図
- 種類別!映える靴の撮り方を紹介
- 靴の商品撮影をプロへ依頼する方法
靴を撮影する前に決めておくこと

靴を撮影するのは、実は簡単ではありません。そのままシャッターを切れば魅力的な写真に仕上がる……と考えているならば、まずは考え方からシフトチェンジしていく必要があるでしょう。
実際のところ、人物を撮影するときは、何も考えずにシャッターを押した「ファーストショット」が最良の写真になることも少なくありません。しかし、靴は人物とは違います。表情や角度がナチュラルに変化することはないので、どのように撮影しても自然な写真にはならないのです。
そのため、靴を撮影するときは細部まで作り込むことが不可欠です。少なくともシャッターを切る前に次の3つを決めておきましょう。
- ターゲット
- ターゲットが写真を使用する媒体
- 表現したい世界観
それぞれ何を決めれば良いのか、具体的に説明します。
ターゲット
まずは誰に向けての写真なのか決めておきます。「たくさん歩いても疲れない靴を探している30代営業職の男性」、「高級フレンチでのデート用の靴を探している20代女性」のようにターゲットを細かく絞り込みましょう。
ターゲットを決めると、スタイリングや構図が決まりやすくなります。例えば「たくさん歩いても疲れない靴を探している30代営業職の男性」なら、靴の写真として次のようなものを求めている可能性があります。
- 取引先に好印象を持たれる主張のないデザインがわかる写真
- インソールのクッション性がわかる写真
- 防水機能などがわかる写真
オフィス街で営業している様子がわかるモデル写真も1枚撮影すれば、ターゲットは「この商品は自分向けのものだ」と感じやすくなるでしょう。
ターゲットが写真を使用する媒体
靴の写真をどこで使用するのかも事前に確認しましょう。
例えば、
- ECサイトの商品ページ
- 商品一覧ページ
- Amazon・楽天市場などのECモール
- InstagramなどのSNS
- Web広告
など、使用する媒体によって適した画像比率や構図、必要な余白が異なります。
カラーバリエーションがある商品では、各カラーを同じアングルで撮影すると比較しやすくなります。必要に応じて、複数カラーをまとめた写真も用意すると商品のラインナップを伝えやすくなります。
表現したい世界観
靴は実用のためのアイテムですが、ワンランク上のおしゃれを実現するためのアイテムでもあります。また、シューズマニアやスニーカーマニアの方にとっては、自己表現の1つでもあります。
靴を販売する側も、靴によってどのような世界観を表現したいのか明確にしてから撮影に臨むことが必要です。世界観が不明瞭なときは、まずは靴で表現したいイメージを次のような一言でまとめてみましょう。
- カジュアル
- アクティブ
- 高級感
- エコロジカル
イメージが明確になると、世界観として広げていきやすくなります。例えば、高級感を打ち出すなら、「海外セレブがゴージャスなパーティーに参加する」などのシチュエーションを思い描き、写真で世界観を表現していきましょう。
靴写真の基本の撮影手順

ECサイトやInstagramなどに掲載する靴がメインとなる写真は、次の手順で撮影します。
- 撮影イメージを写真・ラフ画でまとめておく
- 光が十分に入る場所を用意する
- カメラやスマホを設定する
- いくつかアングルを変えて撮影する
各手順について見ていきましょう。
1.撮影イメージを写真・ラフ画でまとめておく
写真を撮影する前に、できあがりのイメージをスナップ写真やラフ画でまとめておきましょう。1枚ごとにスナップ写真・ラフ画を作成しておくと、撮影がスムーズに進み、短時間で完了します。また、合わせる小物などもまとめておくと、より撮影がしやすくなります。
なお、写真撮影をプロに依頼する場合にも、できあがりのイメージをまとめておくことがおすすめです。
例えば、モデルを使った写真の場合、時間単位で料金が発生することが一般的です。撮影が始まってから「別の構図が良いのでは?」「洋服が合っていない」などと逡巡すると、時間が長引き、料金が高くなってしまう可能性があります。最初にスナップ写真やラフ画で写真の完成予想図を決めておけば、最短時間で撮影が進み、料金も抑えやすくなるでしょう。
2.光が十分に入る場所を用意する
被写体を魅力的に見せるには、光の当たり方を意識することが不可欠です。特に商品写真は、光が十分に入るかという点が写真の仕上がりを左右します。被写体に十分な光が当たらないときや表面に影が入るときは、商品が本来よりも暗く見え、魅力的に見えなくなってしまうので注意しましょう。
靴は凹凸があるので、光が十分に入らないと表面に影ができてしまい、魅力が半減することもあります。自然光が弱いときはフラッシュなども準備し、靴全体に光が当たるようにしましょう。
3.カメラやスマホを設定する
撮影前にテスト撮影を行い、商品の大きさやピント、明るさ、色味を確認します。
スマートフォンの場合も、商品全体にピントが合っているか、実物に近い色になっているかを確認しましょう。
背景をぼかす機能を使用する場合は、靴の輪郭や細部まで不自然にぼけていないか確認することが大切です。
4.いくつかアングルを変えて撮影する
写真のアングルは、スナップ写真やラフ画の時点で決めておくこともできます。しかし、「実際に撮影してみたら、別のアングルのほうが魅力的な写真になった」というケースもあるので、撮影しながら決めるのもおすすめです。
とはいえ、シャッターを1回切るごとに写真の写り具合をチェックしていると、撮影時間が長引いてしまいます。テンポよく撮影を進めたいときは、複数のアングルで同じ写真を撮影し、編集のときにベストのものを選ぶようにしましょう。また、ECサイト特有の必須アングルとして「靴底(アウトソール)の滑りにくさ」や「つま先・かかとのステッチ(縫製)の質感」に寄ったディテールカットを必ず複数枚撮影してください。
インスタ映えする撮り方を紹介!靴の写真のおしゃれなアイデア

靴の写真では、商品情報を正確に伝える写真に加えて、ブランドの世界観や商品の使用シーンを表現したイメージ写真を用意する方法もあります。
ECサイトやInstagramなどで使用する写真をおしゃれに見せるアイデアとして、次のような方法があります。
- 高級感を演出する靴箱・革小物とのスタイリング
- ナチュラル感が引き立つ自然光&台
- アクティブなシチュエーションが伝わる!モデル撮影
- 細部見せ&コーディネート例も伝わる!足元写真
- カラーバリエーション全部見せ!規則的な配置で魅せる
各方法を説明します。
高級感を演出する靴箱・革小物とのスタイリング
映える写真にするには、演出したいイメージを決めてから撮影することが大切です。高級感を演出するときは、靴が入っていた靴箱を利用してみましょう。
高級ブランドの場合、靴だけでなく靴箱や中紙もおしゃれ&高級感があることが多いです。せっかくのおしゃれアイテムを使わない手はありません。靴箱の中で靴が中紙にくるまって収まっている様子や、蓋を閉めた靴箱の上に靴をおしゃれに配置した様子を撮影してみましょう。
また、革靴と革小物を組み合わせて写真を撮影することで、皮革製品ならではの高級感を打ち出すことができます。靴とコーディネートしたい革小物、例えば、ビジネスシューズなら名刺入れや長財布などを合わせると、シチュエーションを演出できるだけでなく、高級感も伝わりやすくなります。
ナチュラルな雰囲気を伝える自然光
自然な雰囲気を表現したい場合は、自然光を利用する方法があります。
ただし、直射日光では強い影や白飛びが生じることがあるため、光の状態を確認しながら撮影しましょう。
必要に応じてレフ板などを使用し、靴の形や素材感が分かる明るさに調整します。
アクティブなシチュエーションが伝わる!モデル撮影
スニーカーなどのアクティブな靴には、モデルに着用してもらい、動きがわかるような写真に仕上げましょう。例えば、ジョギングなどのスポーツをしている様子、シューレースを締めようとしている様子など、何らかのアクションが伝わる写真がおすすめです。
シチュエーションを演出したいときにも、モデル撮影を利用しましょう。例えば、ビジネスシューズならスーツを着用してオフィス街を闊歩している様子、パーティーシューズならパーティーや高級レストランにいる様子の写真があると、ユーザーもシチュエーションをイメージしやすくなります。
また、街歩き用の靴なら、カジュアルな洋服を着用したモデルがちょっと小洒落たカフェに座っているのも絵になります。シチュエーションを具体的に設定することで、ユーザーの関心を引き出す工夫をしましょう。
細部見せ&コーディネート例も伝わる!足元写真
ロゴや細部にこだわったスニーカーは、モデルの足元写真がおすすめです。ロゴやこだわりの細部が靴の上からよく見えるときは、自撮りもおすすめです。
また、ECサイトのように複数の写真を掲載する場合であれば、足元写真も1枚含めるようにしましょう。靴の細部がわかりやすくなるだけでなく、ソックスやボトムスとのコーディネート例もユーザーに伝えることができます。
カラーバリエーション全部見せ!規則的な配置で魅せる
カラーやデザインのバリエーションがある靴は、全部見せが基本です。1枚の写真にすべてのバリエーションを収めることで、ユーザーがスマホで見たときに商品を選びやすくなります。
ただし、雑然とすべてのバリエーションを並べれば良いのではありません。風車のように配置したり、規則的に並べたりするなど、すっきりと見せる工夫をしましょう。また、同じ角度から撮影するのも大切なポイントです。カラーによって見せる角度が異なると、各バリエーションを同じ条件で比較しにくくなり、ユーザーを購入にまで誘導できないリスクが生じます。
映える写真に仕上げる靴の構図

映える写真は、構図にも工夫が必要です。すべての写真を同じ構図で撮影するのでも良いのですが、複数の構図を用いることでECサイトが単調な印象になってしまうのを防ぎます。
靴の撮影におすすめの構図としては、次のものが挙げられます。
- 日の丸構図
- 三分割構図
- 放射線構図
- 対角線構図
それぞれの構図の使い方と表現できる印象について見ていきましょう。
スニーカーの写真にもおすすめ!基本は日の丸構図
靴を1足だけ撮影するなら、基本は日の丸構図です。日の丸構図とは写真の中央に被写体を配置する構図で、安定感や落ち着きを表現できます。
例えば、スニーカーを日の丸構図で撮影すると、スニーカーが持つ存在感を高め、商品としての魅力を引き出すことができます。また、まっすぐにスニーカーを揃えて真上から撮影したり、片方のみを台の上に載せて斜め上から撮影したりすると、構図は同じでも印象を変えることが可能です。
横からのアングルを際立たせる三分割構図
三分割構図とは、靴を特定の方向から見たときの様子を印象的に仕上げる構図です。三分割構図には、横三分割と縦三分割があるので、上手に使い分けましょう。
横に三分割した構図では、上下の部分には靴が入らないように注意しましょう。中央部分にぴったりと靴が収まるように配置すれば、靴のサイドアングルを際立たせる効果があります。ただし、ヒールが高い靴は三分割の中央部分に収まり切らないので、横三分割の構図には向きません。
一方、縦に三分割した構図を用いるときは、真上から撮影すると印象的な写真に仕上がります。ヒールが高いときでも使えるので、上から見たときに美しい靴は縦三分割の構図を使って美しさを強調しましょう。
バリエーションの豊富さを伝える放射線構図
放射線構図とは、一点から放射状に被写体を配置する構図です。静物を撮影しても動きが出るので、モデルを使わない写真にもおすすめです。
中央部分から放射状に配置するのでも良いのですが、1足のみを撮影するときには写真が寂しい印象になることがあります。中央よりも少しずらした部分に点を定め、左右がバランスよく見えるように配置しましょう。
エッジの効いたデザインなら対角線構図がおすすめ
おしゃれさを演出したいときは、対角線構図がおすすめです。例えば、カラーバリエーションが2つあるシューズなら横に並べて撮影するのでも良いのですが、1足を手前に、もう1足を少し奥に配置するとエッジの効いた写真に仕上がります。
また、小物と合わせたスタイリング写真を撮影するときも、対角線上に配置する対角線構図がおすすめです。より目立つ位置に靴を配置することで自然と主役感が増し、小物を脇役に見立てて靴を引き立てることができます。
種類別!映える靴の撮り方を紹介

「映え」を意識するならば、靴の種類に応じた撮影方法をマスターしておく必要があります。次の5つの種類に分けて、映える写真の撮影方法を見ていきましょう。
- スニーカー
- 革靴・パンプス
- ドレスシューズ
- サンダル
- ブーツ
スニーカー映え&インスタ映えするおしゃれな写真の撮影方法
スニーカーを好きな方は多くいます。また、スニーカー好きな方は写真にもこだわるケースが多いので、スタイリッシュに見せるように構図やライティング、アングル、背景などを考え抜いてラフ画を仕上げてから撮影しましょう。
スニーカー映えする写真は、他のECサイトやSNSが参考になります。類似する型のスニーカーの写真をとにかくたくさん見て、オリジナリティがあり、なおかつおしゃれな写真のイメージを確立しましょう。
スニーカーの吊るし方
スニーカーをテグスなどで吊り、空中に浮かせたように撮影する方法もあります。
通常の平置きや置き撮りとは異なる角度から靴全体を見せられるため、イメージ写真の表現方法の一つとして利用できます。
テグスが写った場合は、必要に応じてレタッチで除去します。
なお、シューレースで吊るすのが一般的ですが、テグスを使って空中に浮遊しているように撮影することもおすすめです。一気に写真にプロっぽさが加わり、ワンランク上のECサイトに仕上がります。ただし、テグスは光の当たり方によっては目立ってしまうので、編集の際に丁寧に消しておきましょう。
革靴・パンプスの高級感が伝わる写真の撮り方
革靴やパンプスは高級感が大切です。また、合成皮革であっても、革のツヤ感を引き出すようにライティングをすれば、高級な印象に仕上げることができます。
革靴の高級感を伝えるためには、ライティングに注意するだけでなく、背景の色と靴の色の組み合わせにも注意が必要です。一般的に、背景色と被写体の色には、次の関係が見られます。
- 背景色と被写体の色が類似している:高級感、安定感などのイメージ
- 背景色と被写体の色のコントラストが強い:ポップ、カジュアルなどのイメージ
革靴の高級感を伝えるなら、革靴の色味に近く、なおかつ革靴が溶け込んでしまわない程度の違いのある背景色を選びましょう。例えば、明るいブラウンカラーが美しい革靴なら、ダークブラウンの床やテーブル、背景紙の上に配置することができます。
また、革靴やパンプスと革小物と合わせるのもおすすめの撮影方法です。革靴やパンプスのメーカーからシリーズで革小物を出している場合は、一緒に撮影することで、統一感がありつつ高級感もある写真に仕上がります。
シリーズで革小物を出していない場合でも、色味やツヤ感が靴と同系統の革小物を選べば、おしゃれでスタイリッシュな写真が完成します。なお、革小物を選ぶときは次の点に注意してください。
<革靴・パンプスと革小物を合わせるポイント>
- 色味とツヤ感が似ているものを選ぶ
- 用途が同じものを選ぶ
- シチュエーションを想起させる組み合わせを選ぶ
例えば、革靴がビジネス用ならばビジネスに使う革小物、パンプスがパーティー用のものならパーティー用の革小物、あるいはパーティーバッグなどのシチュエーションを想起させる小物もおすすめです。
モデル撮影するときは、洋服とのコーディネートにも注意が必要です。靴の用途や着用するシチュエーションを細かく分析し、ユーザーが違和感を持たないようなコーディネート・スタイリングにすることが大切です。
ドレスシューズの輝きが増す撮り方
パーティー用のドレスシューズは、高級感よりも非日常感がポイントとなります。高級感だけに注目すると重厚感が出てしまい、軽やかなドレスと合わせるには不釣り合いな印象になることがあるので注意が必要です。
非日常感を演出するためには、靴や周囲の「輝き」に注目しましょう。輝きを増すためのライティングも不可欠です。
例えば、光沢のある背景紙や布の上に靴を置くと、少し光を当てるだけでも輝きが増し、ドレスシューズ自体が輝いているかのような写真に仕上がります。また、鏡を小物としてスタイリングしたり、キラキラ輝くアクセサリーなどと一緒に撮影するのもおすすめです。
サンダルの涼しげな魅力が増す写真の撮り方
サンダルは、涼しさが伝わるように自然の中で撮影しましょう。また、都会で撮影する場合でも、素足にサンダルを履き、リネンやコットンなどの天然素材のロングワンピースを合わせて涼しげな雰囲気に仕上がるようにします。
水を活かすのもおすすめです。プールや川、海のそばで撮影したり、水溜りのそばを歩いている様子を撮影したりすると、ナチュラルかつ涼しげな雰囲気に仕上がります。
ブーツの写真の撮り方
ブーツを撮影するときは、暖かさを伝える工夫が必要です。モデルの衣装は、ダウンコートやダッフルコートなどの暖かさを想起させるものを選びましょう。
靴の内部が起毛素材のときは、内側の写真もつけるとより暖かさが伝わります。なお、革のロングブーツは撮影時に曲がってしまうことがあるので必ず詰め物をし、自然な状態で撮影できるようにしておきましょう。
靴の商品撮影をプロへ依頼する方法

靴の商品撮影では、形や色を正確に伝える商品単体写真だけでなく、素材の質感、靴底、ディテール、モデル着用、スタイリングなど、用途に応じてさまざまな写真が必要になります。
自社で撮影環境やモデル、スタイリングを用意することが難しい場合は、商品撮影を専門とする撮影会社へ依頼する方法もあります。
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