【導入編・運用編】SNSマーケティングの始め方8stepと成功させるコツ

【導入編・運用編】SNSマーケティングの始め方8stepと成功させるコツ

SNSマーケティングの始め方についてまとめました。なぜSNSマーケティングが必要なのかといった初歩的なことから、具体的に始める手法、成功させるコツについてもまとめて紹介します。事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

  • SNSマーケティングとは
  • 【導入編】SNSマーケティングの始め方6step
  • 【運用編】SNSマーケティングの始め方2step
  • 【応用編】SNSマーケティングを成功させる4つのコツ
  • 中小企業のSNSマーケティングの成功事例
  • SNSマーケティングに効果的な写真を撮影しませんか?

SNSマーケティングとは

SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、SNSを使ったマーケティング手法のことです。例えば、SNSで商品やサービスについての情報を発信して認知度を高めたり、SNSを使ってユーザーと直接コミュニケーションを行ってロイヤリティを高めたりすることなどは、いずれもSNSマーケティングといえます。
「いいね」などの形でつながりができたユーザーの関わりの頻度や属性、オンライン上の行動範囲などを分析すれば、商品やサービスの開発・改善に役立つ有益な情報を入手することも可能です。

従来のマーケティングとの違い

SNSマーケティングと従来のマーケティングとの違いは、個人的かつ大規模なマーケティングができるという点にあります。
SNSでは、フォロワーや「いいね」のリアクションをしたユーザーに直接メッセージを送ることが可能です。ユーザーの特性に合わせてメッセージを送れば、より個人的なマーケティングを実施できます。提供する商品やサービスをユーザーが「自分のためのもの」と感じ、好感を抱いてくれる可能性も高まるでしょう。

また、SNSを通してメッセージを送ることで、SNSのユーザー全員をマーケティングの対象とすることもできます。さまざまなユーザーを想定し、それぞれに対して適したメッセージを送信すれば、一度に多くのユーザーが商品やサービスを「自分のためのもの」と感じてくれ、効率性の高いマーケティングを実施できます。

一方、従来のマーケティングでは、個人的にアプローチすることは容易ではありません。実際に商品やサービスを利用したことがある顧客を対象としてダイレクトメールを送ったり、展示会などに訪れて電話番号や住所などの個人情報を提供してくれた方を対象に営業電話・訪問したりと、アプローチできる対象が限られています。
また、不特定多数にアプローチしづらいのも従来のマーケティングの特徴です。例えば、テレビCMは、その時間、そのチャンネルを視聴している人以外にはアプローチできません。駅広告も、その駅を利用し、なおかつ広告を見た人だけにアプローチする方法です。個人的かつ大規模なマーケティングを目指すのであれば、SNSマーケティングに目を向ける必要があるでしょう。

SNSマーケティングの重要性

個人的かつ大規模にアプローチできる手法として、SNSマーケティングは注目を集めています。また、SNSユーザーが増加傾向にあるため、今後もより重要性を増すと考えられるでしょう。
次の記事ではSNSマーケティングの重要性について、さらに掘り下げて解説しています。SNSマーケティングを活用するメリットや注意点も紹介しているので、ぜひご覧ください。

SNSマーケティングが必要な理由とは?メリットや注意点、手順を解説

【導入編】SNSマーケティングの始め方6step  

【導入編】SNSマーケティングの始め方6step  
SNSマーケティングの始め方を、導入編と運用編に分けて紹介します。まずは導入編です。次の6つのステップでSNSマーケティングを導入しましょう。

  • step1.利用目的を設定する
  • step2.ペルソナやアカウントの方向性を定める
  • step3.SNSを選定する
  • step4.競合分析を行う
  • step5.目標・KPIを設定する
  • step6.運用体制を決める

それぞれのステップを順に解説します。

step1.利用目的を設定する

SNSマーケティングを始める前に、目的を明確に設定しましょう。なぜSNSマーケティングをする必要があるのかを明らかにすると、マーケティングの具体的なアイデアも浮かびやすくなります。
SNSマーケティングの主な目的としては、次のものが挙げられます。

  • 自社の認知度・好感度を高めたい
  • 商品やサービスの認知度・好感度を高めたい
  • 商品やサービスの売上を伸ばしたい
  • 商品やサービスに対するユーザーの意見を知りたい
  • キャンペーンを実施したい
  • 顧客へのアフターフォローを充実させたい
  • 就職希望者を増やしたい

目的ごとにターゲットや戦略を丁寧に決め、SNSを活用したマーケティングを実施していきましょう。

step2.ペルソナやアカウントの方向性を定める

SNSマーケティングの目的を決めた後で、ターゲットを詳しく分析してペルソナを定めます。例えば、ターゲットを女子中高生とするならば、「都内の中高一貫校に通う女子。イベント好きでSNSを使った情報リサーチを日常的に行っている。都営バスでの通学中はSNSの時間と決めている。かわいいものよりもクール、シャープなものを好む」のようにペルソナを定めることができるでしょう。

ペルソナを決めると、SNSアカウントの方向性が定めやすくなります。毎日情報をリサーチしても飽きないよう、こまめに投稿するだけでなく、1回の情報量は少なめで写真・動画多めなど、ペルソナとつながりやすいように工夫します。

step3.SNSを選定する

アカウントの方向性を決めた後に、ペルソナとつながりやすいSNSを選びます。例えば、次のようにSNSの特性とユーザー傾向によって使い分けましょう。

  • ペルソナが女性:Instagramを使っておしゃれな写真を多く掲載する
  • ペルソナが10~20代:TikTokを使って動画でアピールする
  • ペルソナが30代以上:Facebookで文章量を多めにする

なお、SNSマーケティングでは、1つのSNSに絞る必要はありません。ターゲットが必ずしも予想しているSNSを利用しているとは限らないため、複数のSNSを利用して、さまざまな方向性からアプローチしましょう。

step4.競合分析を行う

SNSマーケティングの利点として、競合企業のSNSマーケティングを参考にできるという点も挙げられます。競合となる商品やサービスを提供している企業のSNSアカウントをチェックし、運用方法や効果(フォロワーや「いいね」の数)を調べてみましょう。
競合企業の過去の投稿から、運用方法の変化やフォロワー数の推移なども調べることができます。丁寧に分析した結果を、投稿時間や投稿の内容などを決める際の参考にしましょう。

step5.目標・KPIを設定する

SNSマーケティングにより実現したい目標を決めます。フォロワー数などの具体的な数値目標(KPI:重要目標達成指標)と達成期限を決めておくと、SNSマーケティング
に取り組みやすくなるでしょう。

step6.運用体制を決める

具体的な目標・KPIを決めた後で、目標を実現するための運用体制を設定しましょう。次の各項目を決定しておくと、SNSマーケティングの軸がぶれにくくなり、スムーズな運用が可能になります。

  • 投稿頻度
  • 投稿内容
  • 画像・動画の有無
  • 担当者、担当部署

【運用編】SNSマーケティングの始め方2step

【運用編】SNSマーケティングの始め方2step
SNSマーケティングは導入するだけでは始めたことになりません。計画に従ってコンスタントに運用し、運用結果を分析し、分析に従って改善し、改善した内容を基に計画を立て直し…といったPDCAサイクルを継続する必要があるからです。
SNSマーケティングの肝となる、運用と分析のステップについて見ていきましょう。

step1.運用する

導入編で定めた運用体制に基づいて、運用を開始します。投稿ごとに内容や時間、ユーザーからの反応をまとめて記録していきましょう。ユーザーのリアクションの内容によっては、適切に反応し、コミュニケーションを深めていきます。
SNSを運用すると同時に、社内全体にSNSマーケティングの目的や運用ルールを公開し、浸透させておく事も必要です。また、SNSユーザーに向けて、投稿内容や運用ルールをまとめたガイドラインも作成し、公開しておきましょう。

step2.分析する

一定期間運用してから、分析を開始します。次の内容に注目して分析すると、改善に活かせる重要な情報を取得しやすくなるでしょう。

  • ユーザーの反応が高かった投稿の内容・低かった投稿の内容
  • ユーザーの反応が高かった理由・低かった理由
  • ユーザーの反応が多い時間帯
  • ユーザーの属性

なお、ユーザーの反応が多い時間帯や属性については、すべてのSNSで分析できるわけではありません。複数のSNSを同時に運用することで、各SNSの分析結果を他のSNSの運用に活かせるようにしておきましょう。

運用と分析を繰り返すことで、SNSマーケティングの効果を高めることができます。SNSマーケティングはすぐに成果が表れるマーケティング手法ではありません。時間をかけて運用と分析を繰り返し、目標達成に近づいていきましょう。

【応用編】SNSマーケティングを成功させる4つのコツ  

【応用編】SNSマーケティングを成功させる4つのコツ  
SNSを使ってマーケティングをすれば、すぐに商品やサービスの認知度が向上し、企業好感度が上がるわけではありません。SNSマーケティングを成功させるためにも、次の4つのコツに留意して運用・分析していきましょう。

  1. 導入するSNSの特性やアルゴリズムを理解する
  2. SNSにマッチしたコンテンツを発信する
  3. ビジュアルマーケティングを意識する
  4. 他の施策と組み合わせて利益の最大化を図る

それぞれのコツについて解説します。

1.導入するSNSの特性やアルゴリズムを理解する

SNSによってユーザー層や投稿スタイル(写真多め、文章多めなど)が異なります。マーケティングに利用するSNSの特性を理解してから、運用を開始するようにしましょう。
また、SNSごとにアルゴリズムも異なるので、理解しておくことが必要です。例えば、Instagramではユーザーの閲覧時間が長かった投稿や、過去にコメントや「いいね」、保存、プロフィール写真をタップした投稿が優先的に表示されます。
このアルゴリズムを活かすならば、次のような対策を立てることができるでしょう。

  • 写真や動画を使って閲覧時間が長くなるようにする
  • ユーザーが共感を持てる投稿内容にする
  • 投稿の最後にプロフィールへの導線を作る

また、インスタグラムには、同じ投稿者の投稿を連続表示しないというアルゴリズムもあります。短時間で連続して投稿するとすべてが表示されない可能性があるので、一定間隔を空けて投稿するようにしましょう。

2.SNSにマッチしたコンテンツを発信する

SNSで人気を集めているコンテンツは、次のいずれかの特徴を持つことが多いです。

  • 共感や親近感を持てる内容
  • お役立ち情報
  • ユーザー参加型
  • トレンド紹介型

自社が伝えたいことを一方的に伝えるのでは、SNSのユーザーに関心を持ってもらえません。上記のいずれかに該当するかどうかを意識し、ユーザー目線を持ってコンテンツを作成していきましょう。

3.ビジュアルマーケティングを意識する

ビジュアルマーケティングとは、写真や動画などを使ってユーザーに視覚的に訴えかけるマーケティングの手法です。SNSでは写真や動画などのビジュアルを活用できるので、視覚に訴えかけるビジュアルマーケティングを意識することができます。
実際に文字の情報よりも、写真や動画などのビジュアル情報のほうが脳内での処理速度が早く、理解が深まるだけでなく、長期的に記憶に残るといわれています。印象的かつ好感を持てる写真や動画を作成し、視覚的なアピールも実施しましょう。

4.他の施策と組み合わせて利益の最大化を図る

SNSマーケティングは個人的かつ大規模に実施できる優れたマーケティングの手法です。しかし、SNSを通して商品やサービスに関心を持ったとしても、購入まで進むとは限りません。また、購入のアクションをしてくれたとしても、リピーターになるとは限りません。

より効果的にマーケティングを実施するためにも、他の施策と組み合わせることが必要です。例えば、SNSから企業のホームページやECサイトへ誘導したり、メルマガ登録などを勧めたりすることもできます。SNSの閲覧だけで終わらせないように適切な位置に適切な導線を配置することで、利益の最大化を図りましょう。

中小企業のSNSマーケティングの成功事例

中小企業のSNSマーケティングの成功事例
SNSマーケティングのメリットとして、コストを削減できることも挙げられます。基本的にはSNSは無料で利用できるため、テレビCMのように時間単位や番組単位で費用が発生しません。
そのため、大企業に比べてマーケティングに多額の予算を採りにくい中小企業にとっても、SNSマーケティングは魅力的な手法です。中小企業のSNSマーケティングの成功事例から、成功のコツを学んでいきましょう。

Instagramの活用事例

長崎県のホテル南風楼では、ペットの犬も一緒に泊まれるというアピールポイントを、Instagramを活用して効果的にアピールしています。
Instagramの特性を活かし、実際に犬が家族と一緒にくつろいでいる様子を豊富な写真で紹介しています。また、Instagramのフォロワー数が増えることで、集客増と認知度増を実現しました。
成功のコツとしては、多彩なアングルの写真で、実際に宿泊したときのイメージが湧きやすいように工夫していることが挙げられるでしょう。

Twitterの活用事例

大阪府の株式会社石井マークは、ステッカーや銘板などを作成する企業です。日常生活で起こりうる危険と対策を、ユーモアあふれるコメントとイラストで紹介し、3万人を超えるフォロワーを獲得しています。
成功のコツとしては、お役立ち情報を提供していることと、見て楽しいコンテンツに仕上げていることが挙げられるでしょう。石井マークではSNSを通したキャンペーンなどは実施していませんが、徹底的にユーザーのニーズを分析し、お役立ち情報をコンスタントに投稿することで、支持を獲得しています。

複数のSNSの活用事例  

愛知県の住宅設計・施工会社の「HAPINICE(はぴないす)」では、YouTubeやFacebook、Instagramなどの複数のSNSを運営しています。
中でもYouTubeは登録者数10万人超(2022年10月時点)の人気アカウントです。人気の秘密は、家づくりや家電選びのポイントをプロの視点で詳しく解説していることにあります。また、Facebookではスタッフブログ、Instagramでは施工事例の写真と、SNSそれぞれの特性を活かして運用していることも成功のコツといえるでしょう。

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