商品撮影(撮映)の手順を完全解説!代表的な写真の構図や撮影のコツを紹介

商品撮影(撮映)の手順を完全解説!代表的な写真の構図や撮影のコツを紹介

商品撮影は、自分でおこなうことも可能です。手順やコツ、スマホ撮影のポイントを詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。また、ECサイトに掲載する写真は売り上げに直結するため、撮影代行会社への依頼がおすすめです。利用の流れや相場についても見ていきましょう。

目次

自宅やオフィスで商品撮影をおこなう手順

自宅やオフィスで商品撮影をおこなう手順
自宅やオフィスで商品撮影をおこなうときは、まずは撮影の基礎知識について一通り理解しておくことが必要です。例えば、撮影用のライトやスクリーンなどはレンタルすることが多いと思われますが、基礎知識を把握せずにレンタルすると、思うように撮影が進まず、レンタル期間が延びて出費が増えてしまうことがあります。

次の記事では、商品撮影前に押さえておくべき基礎知識を網羅しています。効率よく写真撮影を進めるためにも、まずはご覧ください。
【商品撮影の基礎知識】撮影の流れや必須ツール・魅力的に写すためのコツを解説

基本的な知識を身につけたうえで、いよいよ商品撮影を進めていきます。以下の手順で撮影しましょう。

  1. 機材を準備する
  2. 撮りたい商品画像のイメージ・構図を考える
  3. 撮影エリアをセットする
  4. カメラと商品をセットする
  5. 商品を撮影する

それぞれの手順について説明します。

1.機材を準備する

まずは商品撮影に必要な機材をそろえます。いきなり多くの機材をそろえるのは負担が大きく、使いこなせない可能性もあるため、最低限必要なものだけを紹介します。

  • カメラ
  • 三脚
  • 白背景
  • テーブル

カメラはハイグレードのものでなくても構いません。しかし、一眼レフカメラならファインダーで見たものをそのまま撮影できるため、商品撮影のように「分かりやすい写真」には適しています。近年はさまざまなオート機能がついた使いやすい一眼レフカメラが多数販売されているので、手頃な価格のものを選びましょう。
また、三脚も必須です。被写体を鮮明に撮影するためには、少しの手ぶれも許されません。三脚で固定しクリアな写真を撮影しましょう。また、三脚でカメラを固定すると、商品とカメラの距離が一定になるため、「画像によって拡大率がバラバラ」といった事態も防げます。

白背景も不可欠なアイテムです。カラーの背景も良いのですが、商品の実際の色味をストレートに表現できない(ダークカラーの背景を選ぶと、被写体自体の色味が暗く見えたり、コントラストが強く実際よりも白っぽく見えたりすることがある)ため、あまりおすすめできません。模造紙やポスター紙などを用意しておきましょう。
小物を撮影するためには、テーブルも必要です。高さが低すぎると、撮影中に腰に負担がかかるため、一般的な会議用テーブルくらいのものを用意しましょう。テーブルを壁につけ、壁とテーブルを白背景で覆えば、簡易スタジオの完成です。

次の記事では、すでに基本をマスターした方に向けて、必要となる機材を紹介しています。機材の選び方についても詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
商品撮影に必要な3つの機材とは?物撮りのコツもわかりやすく解説

2.撮りたい商品画像のイメージ・構図を考える

インターネットから、撮影したい商品画像のイメージを探してみましょう。人気の高いネットショップなら、豊富な商品画像が公開されているので、撮りたいイメージに近い画像も見つけやすいでしょう。

次の記事では、商品画像の撮影において注意したいポイントをまとめています。より良い商品画像に必要な情報をぜひ確認しておきましょう。
商品画像の撮影手順・編集ツール・アプリを紹介!売れる商品画像の条件とは?

商品画像のイメージを決めた後に、構図を考えます。ただし、Yahoo!ショッピングやAmazonなどのオンラインショッピングモールで販売するときは、構図や画像選定のルールがあらかじめ決まっていることが多いです。せっかく時間をかけて撮影したものの、商品画像として掲載できないのでは困るため、事前に画像ルールを確認しておきましょう。

また、Googleでは商品画像を無料で掲載するサービスを実施しています。GoogleはGoogle検索やGoogleレンズなどのユーザー数の多いサービスを提供しているので、ぜひ活用して閲覧数アップにつなげたいものです。次の記事ではGoogleの無料掲載サービスを利用する手順を紹介しているので、ぜひご覧ください。
Googleショッピングに無料で商品掲載ができる!仕組みや手順・注意点を解説

3.撮影エリアをセットする

画像イメージと構図を決めたら、次は撮影エリアのセットです。小物の場合は白背景をセットしたテーブルを撮影エリアとします。
なお、基本は白背景ですが、カラー背景を使ったり、布や芝生などの紙以外の素材を使ったりすることで、商品画像のバリエーションを増やすこともおすすめです。背景の色・素材別の効果については、次の記事でご確認ください。
商品撮影は背景選びも大切!色や素材、大きさをわかりやすく解説

撮影エリアには、照明も用意します。ディフューザーやLEDライトで商品全体に影ができないように光が当たるようにしましょう。なお、照明機材は数十万円もするプロ用のものもありますが、慣れていないときには100円均一ショップで入手できるもので問題ありません。3つ程度購入しておくと、多方向から光が当たり、影を消すことができます。

照明の当て方は主に次の4つです。

  • 順光
  • 逆光
  • 半逆光
  • サイド光

順光とはカメラの方向から光を当てるスタイルです。全体がしっかりと明るくなりますが、被写体がぼやける可能性があるため、商品撮影にはあまり使用しません。
一方、逆光は被写体の後ろから光を当てます。被写体の輪郭はくっきりとしますが、被写体自体は暗くなるので、商品撮影には向きません。

半逆光は、斜め前から光を当てるスタイルです。輪郭が際立つだけでなく、被写体全体が明るくなるので、食品やアパレルに適しています。また、光源が被写体の横になるサイド光も、商品撮影に適しています。素材感も表現できるので、より立体的に撮影したいときにおすすめです。

照明の具体的な当て方については、次の記事をご覧ください。
商品撮影の照明の当て方をわかりやすく解説!撮影成功のコツも紹介

4.カメラと商品をセットする

撮影エリアのセッティングが終了した後で、カメラと商品をセットします。カメラは一眼レフカメラがおすすめですが、カメラ機能が充実しているスマホでも問題ありません。
一眼レフカメラを使うときは、撮影前に次の設定を済ませておきましょう。

  • ホワイトバランス:オート(AWB)
  • フラッシュ:オフ
  • 画像設定:RAW、RAWを現像できるソフトを使用しない場合はJPEG
  • ISO:100(自然光の場合はオート)
  • シャッタースピード:1/60~1/40
  • ズーム:光学ズーム

なお、RAWはサイズが大きい点に注意をしてください。枚数が多いとデータ容量が不足する可能性があります。
ほとんどのカメラには、光学ズームとデジタルズームの2つのズームが搭載されています。デジタルズームは画像を切り取って大きく表示しているため、画質低下を招く点に注意しましょう。光学ズームなら画像そのものを大きく表示するので、画質はそのままで被写体を拡大できます。なお、スマホの設定については後述します。

5.商品を撮影する

ファインダーをのぞき、被写体が真ん中にあるか確認してから撮影します。被写体とカメラの距離を変えるときは、カメラではなく被写体を動かしましょう。カメラの設定と位置はなるべく変えないで撮影すると、統一感のある商品画像に仕上がります。

また、カット数を多めにすることも大切なポイントです。後で撮り直しとなると、撮影エリアのセットからカメラ・被写体・照明の配置まで、すべて同じ状態にしなくてはいけないため、手間がかかってしまいます。一度の撮影で済むように、カット数が多めになるように意識してシャッターを切ってください。

6.撮影した写真を編集する

撮影した写真を編集します。編集ソフトを使って、白抜きにしたり、キャプションをつけたりしましょう。また、影などが入り込んでいる場合も、程度によっては編集ソフトで消すことができます。
編集の方向性は、人気のネットショップの商品画像が参考になります。

次の記事では訴求力の高い写真に仕上げる編集のポイントをまとめて紹介しているので、ぜひご覧ください。
売れる商品画像の編集ポイント!事前準備や編集テクニックを解説

編集した画像を用いて、ECサイトの商品ページを作っていきます。トップ画像(サムネイル画像)と詳細画像、使用イメージなどが分かる画像なども商品ページにアップしましょう。
具体的な手順は次のページで紹介しています。
売れるECサイトとは?商品ページ作成のコツや依頼する際の相場・代行会社を紹介

代表的な商品写真の構図

代表的な商品写真の構図
商品写真に用いる基本的な構図と、それぞれの効果を紹介します。

【日の丸構図】
写真の中央に被写体を配置する構図です。商品ページのトップ画像やサムネイル画像には、日の丸構図を使うことが一般的です。被写体が真ん中にあることで余計な情報が入り込まず、ユーザーの意識を被写体に向けることができます。

【二分割法】
上下、あるいは左右を同じ面積に分割し、対象に被写体を配置します。例えば左右に分割し、片方を被写体の正面、もう片方を真後ろにすると、1枚の写真で商品の表側と裏側を同時に伝えることができ、情報量の多い仕上がりになります。

【三分割法】
上下に垂直な線を2本、左右に平行な線を2本書き入れ、等面積の9つの部分に分割します。各線の4つの交点を意識して被写体を設置すると、安定感のある写真に仕上がります。いくつかの小物をまとめて1枚の写真に撮影するときなどにおすすめです。

【三角構図】
画面の一部、あるいは全部に三角形を作るように被写体を配置する構図です。例えば、小物を3つまとめて撮影するときに、一列に並べるのではなく、三角形になるように意識して配置します。三分割法と同じく、写真に安定感が生まれます。

【S字構図】
S字を描くように被写体を配置すると、躍動感のある写真に仕上がります。奥行きを感じさせたいときは、S字を斜めに描くように意識しましょう。見栄えが良いだけでなく、おしゃれな雰囲気も演出できます。

初心者の場合は「スマホでの撮影」が簡単

初心者の場合は「スマホでの撮影」が簡単
最近のスマホはカメラ機能が優れているものも多く、商品撮影にも活用できます。画素数が1,200万~2,000万程度あれば、ECサイトに掲載することもできます。まずはカメラ機能を次のように設定してください。

  • HDR:オン
  • グリッド表示:オン
  • フラッシュ:オフ

商品はなるべく自然光で撮影しましょう。半逆光になるように窓とテーブルの位置を調整します。日差しが強すぎるときはディフューザー、商品に影が多く写り込むときはレフ板を使うと、ちょうどよい明るさの写真に仕上がります。なお、手ぶれを防ぎ、被写体の大きさを一律にするためにも、スマホは三脚などを用いて固定しましょう。グリッド表示を参考に被写体が斜めにならないように注意すれば、完成度の高い写真になります。

ただし、スマホのカメラ機能は日々向上しているとはいえ、画像の端が歪みやすいため、細心の注意が必要です。また、スマホのストレージには限度があるので、高画質の写真を大量に撮影するとストレージオーバーになり、クラウドサービスに画像データを移行するなどの手間がかかります。

より質の高い商品写真は、ぜひAirPhoto(エアフォト)にお任せください。写真の目的に合った最適な構図の選定から、画像編集までワンストップで対応いたします。お気軽にお問い合わせください。

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簡単にクオリティアップ!商品撮影の3つのコツ

簡単にクオリティアップ!商品撮影の3つのコツ
次の方法を実践することで、商品撮影のクオリティが簡単に向上します。

  1. 商品に対して平行にカメラを持つ
  2. 余白をとって商品の形やサイズ感を引き立たせる
  3. 自然光がベター!光の角度や強さを調節する

商品撮影がうまくいかないときは、ぜひ試してみてください。それぞれの方法を具体的に説明します。

1.商品に対して平行にカメラを持つ

商品に対して平行にカメラを持ちましょう。カメラと被写体の位置関係が平行でないときは、画像に歪みが生まれ、商品の一部が大きくなってしまうことがあります。また、歪みのある画像は素人感がするため、ECサイトなどに掲載すると売り上げを落とす原因にもなりかねません。
平行に持つことが難しいときは、三脚を活用しましょう。三脚を使うと被写体の上部からの撮影は難しくなりますが、正面からの撮影はより簡単かつ美しく仕上がります。

2.余白をとって商品の形やサイズ感を引き立たせる

画像いっぱいに被写体を撮影すると、商品そのものの形やサイズ感が分かりにくくなります。上下左右にある程度の余白を確保して撮影するようにしましょう。
余白のある画像を撮影するためにも、撮影エリアには大きめの白背景をセットすることが必要です。背景の奥のほうに被写体をセットすれば、自然と余白のある画像を撮影できます。

3.自然光がベター!光の角度や強さを調節する

撮影のときの光は、LEDライトやフラッシュなども使えますが、よりナチュラルな雰囲気に仕上げるなら自然光がおすすめです。とはいえ、自然光は強さを変えられないため、ディフューザーやレフ板などを使って調整しましょう。ディフューザーがないときはレースのカーテンでも光を和らげることができます。
また、光の角度にも注意が必要です。商品撮影には半逆光とサイド光が適しているので、テーブルを動かして適切な位置から光が入るように調整してください。

売り上げに直結する商品写真の撮影は代行会社の利用がおすすめ

売り上げに直結する商品写真の撮影は代行会社の利用がおすすめ
紹介したように、商品撮影は自力でおこなうことが可能です。適切なカメラやスマホ、三脚、背景などを準備する必要はありますが、注意点を意識することでクオリティを高めることができます。

しかし、ECサイトやカタログに掲載する商品写真は、代行会社に依頼することをおすすめします。商品写真のクオリティが直接売り上げにつながるため、自力で撮影すると、労力がかかるわりには低い効果しか得られないことになりかねません。

商品撮影代行サービスを利用する際の流れ

商品撮影代行サービスは以下の流れで利用します。

  1. 依頼する内容をまとめる
  2. 代行会社やカメラマンを探す
  3. 代行会社やカメラマンとコンタクトを取り、見積もりを依頼する
  4. 正式に契約する
  5. 商品を代行会社やカメラマンに送付する

撮影代行サービスによっては、自社スタジオではなく出張撮影に対応していることもあります。ただし、出張エリアが限定されているので、東京近郊以外は利用できないなどのケースも想定されます。

商品撮影代行サービスの費用相場

撮影代行サービスの費用相場は以下の通りです。

  • 【商品送付】1商品:5,000~10,000円+フリーカメラマンの場合はスタジオ使用料
  • 【スタジオ撮影】1商品:5,000~10,000円+スタジオ使用料がかかることもある

商品撮影代行サービスを利用するメリット

商品撮影代行サービスには、次のメリットがあります。

  • 機材や撮影に必要な小物を購入する必要がない
  • ハイクオリティな写真が仕上がる
  • 本来の業務に専念できる

コストはかかっても、費用対効果は高くなることも多いです。売り上げが上がらないときは、ぜひ商品撮影代行サービスの利用も検討してみましょう。

商品撮影代行をおこなっているおすすめの会社3選

商品撮影代行をおこなっているおすすめの会社3選
商品撮影代行サービスをいくつか紹介します。商品によって使い分けるのもおすすめです。

1.Airphoto

AirPhoto(エアフォト)は見た目の美しさとわかりやすさを備えた写真に仕上げる代行サービスです。また、使用イメージや商品イメージを形にするスタイリング写真も得意としています。小物やアパレルなどの撮影におすすめです。

AirPhoto

2.オージーフーズ

オージーフーズは、料理や食品を専門とする撮影代行サービスです。フードコーディネーターがスタイリングなどを手掛けるため、消費行動につながるシズル感のある写真が仕上がります。

3.バーチャルイン

バーチャルインは、商品単体やモデル撮影まで対応している撮影代行サービスです。最初に1カットのみ、無料お試しも利用できます。

商品撮影・物撮りはプロに任せよう!

商品撮影・物撮りはプロに任せよう!
ECサイトやカタログに掲載する商品写真は、専門の撮影代行サービスに任せましょう。訴求力の高い写真にこだわるなら、スタイリング写真を得意とするAirPhoto(エアフォト)がおすすめです。お気軽にお問い合わせください。

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