商品撮影を外注する流れ|依頼前の準備・撮影指示書・注意点を解説
商品撮影を外注する際は、撮影会社やカメラマンを探す前に、撮影目的や必要なカット、使用媒体、納期などを整理しておくことが重要です。
依頼内容が曖昧なまま撮影を進めると、「欲しかった構図がない」「SNSで使うには余白が足りない」「必要なサイズで納品されなかった」といった認識のズレが起こることがあります。
本記事では、商品撮影を外注するときの基本的な流れから、撮影指示書にまとめておきたい内容、事前準備、依頼時の注意点までわかりやすく解説します。
目次
- 商品撮影を外注する基本的な流れ
- 1.撮影の目的を決める
- 2.必要な写真・カット数を整理する
- 3.撮影会社・カメラマンを探す
- 4.問い合わせ・見積もりを依頼する
- 5.撮影指示書・参考画像を共有する
- 6.商品や撮影物を準備する
- 7.撮影・確認を行う
- 8.納品データを確認する
- 商品撮影を外注する前に準備しておきたいこと
- 撮影指示書に記載したい内容
- 商品撮影を外注するときの注意点
- 撮影料金は依頼内容によって異なる
- 商品撮影の外注に関するよくある質問
- 商品撮影は事前準備をしてから外注しよう
商品撮影を外注する基本的な流れ

商品撮影を外注する場合は、一般的に次のような流れで進めます。
- 撮影の目的を決める
- 必要な写真・カット数を整理する
- 撮影会社・カメラマンを探す
- 問い合わせ・見積もりを依頼する
- 撮影指示書や参考画像を共有する
- 商品や撮影に必要なものを準備する
- 撮影・確認を行う
- 納品データを確認する
特に重要なのが、撮影会社へ問い合わせる前の準備です。
「商品写真を撮ってほしい」という情報だけでは、撮影会社側も正確な見積もりや撮影内容を判断しにくくなります。
撮影目的や必要なカットを事前に整理しておくことで、やり取りをスムーズに進めやすくなります。
商品撮影代行そのものの内容やメリット、料金相場についてはこちらで詳しく解説しています。
商品撮影代行とは?料金相場・依頼の流れ・選び方を見る
1.撮影の目的を決める
最初に、その写真を何に使用するのかを整理します。
例えば、
- ECサイトの商品ページ
- 商品一覧ページ
- Amazon・楽天市場などのECモール
- InstagramなどのSNS
- Web広告
- LP
- カタログ
- パッケージ
- プレスリリース
などがあります。
使用場所によって、必要な構図や画像サイズ、余白の取り方が異なります。
例えば、ECサイトの商品ページでは商品の形や質感を分かりやすく伝える必要があります。
一方、広告バナーでは文字を配置するスペースが必要になることがあります。
SNSで使用する場合も、縦長・正方形など使用するフォーマットを事前に伝えておくと撮影後に使いやすくなります。
2.必要な写真・カット数を整理する
次に、必要な写真を具体的に整理します。
例えば商品1点について、
- 正面
- 側面
- 背面
- 斜め
- パッケージ
- ディテール
- 使用シーン
- スタイリング
- カラーバリエーション
など、どのようなカットが必要なのかを決めます。
単純に「10カット」と決めるより、
何を伝えるための10カットなのか
まで整理しておくことが重要です。
ECサイトで必要な商品画像の種類についてはこちらで詳しく解説しています。
ECサイトの商品撮影・商品画像の作り方を見る
3.撮影会社・カメラマンを探す
必要な写真が決まったら、撮影を依頼する会社やカメラマンを探します。
確認したいのは、
- 商品撮影の実績
- 自社商品に近いジャンルの撮影経験
- 写真のテイスト
- スタイリングへの対応
- モデル撮影への対応
- レタッチへの対応
- 動画撮影への対応
- 希望納期への対応
などです。
単純に価格だけで比較するのではなく、希望する写真を撮影できるかを確認することが重要です。
複数の撮影会社を比較したい場合はこちらをご覧ください。
商品撮影代行会社を比較する
4.問い合わせ・見積もりを依頼する
依頼先の候補が決まったら問い合わせを行います。
問い合わせ時には、最低限、
- 商品の種類
- 商品点数
- 希望カット数
- 撮影内容
- 使用用途
- 希望納期
などを伝えておくと見積もりを出してもらいやすくなります。
モデルやスタジオ、スタイリング、小道具、特殊なレタッチなどが必要な場合も、この段階で伝えます。
また、見積もりを見るときは総額だけではなく、
- 撮影料金
- スタイリング料金
- レタッチ料金
- モデル料金
- スタジオ料金
- 出張費
- 商品返送料
- 特急対応
など、何が料金に含まれているのかを確認しましょう。
5.撮影指示書・参考画像を共有する
商品撮影では、言葉だけで完成イメージを正確に共有することが難しい場合があります。
そこで役立つのが撮影指示書です。
撮影指示書には、
- 商品名
- 商品番号
- 必要なカット
- アングル
- 構図
- 背景
- スタイリング
- 使用媒体
- 参考画像
- 注意事項
などをまとめます。
「明るくおしゃれに」などの抽象的な表現だけでは、人によってイメージが変わります。
理想に近い参考写真や過去に使用した商品画像がある場合は、一緒に共有すると認識を合わせやすくなります。
撮影指示書の作り方について詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。
撮影指示書の作り方を見る
6.商品や撮影物を準備する
撮影前に商品そのものも確認します。
特に、
- パッケージの傷
- 商品の汚れ
- ラベルのずれ
- 指紋
- シワ
- ホコリ
- 商品の個体差
などがないか確認しておきましょう。
撮影後にレタッチで修正できる場合もありますが、撮影前に整えられるものは事前に対応した方が効率的です。
また、スタイリング撮影を行う場合は、小道具や背景などを誰が準備するのかも事前に確認します。
商品を撮影会社へ発送する場合は、撮影開始日から逆算して余裕を持って発送しましょう。
7.撮影・確認を行う
撮影会社によっては、撮影中や撮影後に画像を確認できる場合があります。
確認できる場合は、
- アングル
- 商品の向き
- 色
- 背景
- スタイリング
- 余白
- 商品の見え方
などを確認します。
特にスタイリング撮影やブランドイメージを重視する写真は、撮影後に大幅な変更を行うことが難しい場合があります。
気になる点があれば、できるだけ早い段階で伝えましょう。
8.納品データを確認する
撮影終了後は、納品された画像を確認します。
写真の仕上がりだけではなく、
- 必要なカットがそろっているか
- 画像サイズ
- 縦横比
- ファイル形式
- 色
- レタッチ内容
- ファイル名
なども確認します。
例えば、
JPEGで納品してほしい
PSDも必要
横2000px以上必要
商品番号をファイル名に入れてほしい
といった指定がある場合は、撮影前に伝えておくとスムーズです。
商品撮影を外注する前に準備しておきたいこと

撮影をスムーズに進めるためには、依頼前に次の内容を整理しておきましょう。
商品の訴求ポイント
撮影会社側が商品の特徴を理解していないと、どの部分を重点的に撮影するべきか判断しにくくなります。
例えば、
- 素材
- サイズ
- 機能
- デザイン
- パッケージ
- 他の商品との違い
など、写真で伝えたい特徴を共有します。
ターゲット
どのような人に向けた商品なのかも伝えます。
ターゲットによって、
- 背景
- 小道具
- 光
- 色
- モデル
- 写真全体の雰囲気
などが変わる場合があります。
使用媒体
同じ写真を、
ECサイト
SNS
広告
カタログ
など複数の媒体で使用する場合は、最初から伝えておきます。
例えば広告でも使用する予定がある場合は、文字を入れられる余白を作って撮影してもらうこともできます。
納品仕様
撮影後に必要になる、
- JPEG
- PNG
- PSD
- 横×縦のピクセル数
- ファイル名
- 色空間
なども、必要であれば事前に指定します。
撮影指示書に記載したい内容
撮影指示書には、最低限次のような内容をまとめておくと便利です。
- 商品名・商品番号
- 商品点数
- 必要カット数
- 必要なアングル
- 撮影する商品の特徴
- 背景
- 小道具
- スタイリング
- モデルの有無
- 縦・横・正方形などの構図
- 使用媒体
- 参考画像
- 納品サイズ
- 納品形式
- 希望納期
- 注意事項
すべてを細かく指定する必要はありません。
撮影会社へ提案を任せたい部分と、必ず守ってほしい部分を分けておくと、やり取りしやすくなります。
商品撮影を外注するときの注意点
完成イメージを曖昧にしない
「高級感のある写真」「おしゃれな写真」だけでは、人によって想像するイメージが異なります。
参考写真を用意し、
この写真の背景
この写真の光
この写真の構図
など、どの部分を参考にしてほしいのかまで伝えると分かりやすくなります。
修正・再撮影の条件を確認する
撮影後に、
思っていた写真と違う
となった場合に、無料で修正・再撮影できるとは限りません。
撮影前に、
- 修正できる範囲
- レタッチ対応
- 再撮影の条件
- 追加料金
などを確認しておきましょう。
納期に余裕を持つ
商品発送、撮影、確認、レタッチ、納品までには一定の時間が必要です。
ECサイト公開日や広告開始日など使用日が決まっている場合は、余裕を持って依頼します。
商品の発送・返却方法を確認する
商品を撮影会社へ送る場合は、
- 発送先
- 送料負担
- 商品返却
- 梱包
- 撮影後の商品状態
なども確認しておきます。
特に高額商品や一点物の場合は、取り扱いについて事前に相談しておくと安心です。
フリーランスと撮影会社の違いを理解する
フリーランスのカメラマンと撮影会社のどちらが優れているというものではありません。
重要なのは、依頼内容に合っているかです。
フリーランスでも商品撮影を得意とするカメラマンはいますし、撮影会社でも得意分野は異なります。
過去実績や対応範囲、納期、料金などを確認して選びましょう。
撮影料金は依頼内容によって異なる

商品撮影の外注料金は、
- 商品点数
- カット数
- 撮影方法
- 撮影時間
- スタイリング
- スタジオ
- モデル
- レタッチ
- 動画撮影
などによって変わります。
そのため、この記事では特定の金額を基準として提示せず、依頼内容を整理したうえで見積もりを取ることをおすすめします。
商品撮影代行の料金相場については、以下の記事で詳しく解説しています。
商品撮影代行の料金相場を見る
写真撮影全般の料金や見積もりについてはこちらをご覧ください。
プロカメラマンへ写真撮影を依頼する料金を見る
商品撮影の外注に関するよくある質問

商品撮影を外注する前に何を決めればいいですか?
最低限、
- 撮影する商品
- 必要なカット
- 写真の使用用途
- 希望するイメージ
- 納期
- 予算
を整理しておくとスムーズです。
撮影指示書は必ず必要ですか?
必須ではありません。
ただし、商品数やカット数が多い場合や、構図を細かく指定したい場合は、撮影指示書を用意した方が認識のズレを防ぎやすくなります。
参考写真は用意した方がいいですか?
用意することをおすすめします。
文章だけでは写真のイメージを完全に共有することが難しいため、希望に近い写真があると方向性を伝えやすくなります。
商品を撮影会社へ送って撮影できますか?
商品発送による撮影に対応している会社もあります。
発送方法や返送方法、送料については撮影会社ごとに異なるため、依頼前に確認してください。
商品撮影会社はどうやって選べばいいですか?
まずは過去の撮影実績を確認します。
希望する商品ジャンルや写真のテイストに近い実績があるか、必要な撮影方法へ対応できるかを確認するとよいでしょう。
商品撮影代行会社の比較はこちらで紹介しています。
商品撮影代行会社を比較する
商品撮影は事前準備をしてから外注しよう
商品撮影を外注するときは、撮影会社へ問い合わせる前に、
- 撮影目的
- 必要なカット
- 使用媒体
- 完成イメージ
- 希望納期
- 納品仕様
などを整理しておくことが重要です。
特に、参考画像や撮影指示書を用意しておくと、完成イメージを共有しやすくなります。
商品撮影代行のサービス内容や料金についてはこちらをご覧ください。
商品撮影代行とは?料金相場・依頼の流れ・選び方
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著者情報
著者:AirPhoto編集部
AirPhotoは、商品の魅力やブランドの世界観を伝える商品写真の撮影を行う撮影チームです。
商品撮影・スタイリング・モデル撮影・動画撮影・レタッチなどの実務を通じて得た知見をもとに、ECや商品写真に関する情報を発信しています。
