SDGsに取り組む国内企業3社の事例紹介
SDGsが2015年の国連サミットで採択されてから約8年が経ちました。2023年現在、企業はどのような取り組みを実施しているのでしょうか。今回は、SDGsに力を入れている国内の企業をご紹介します。
持続可能な開発目標(SDGs)とは
持続可能な開発目標（SDGs：Sustainable Development Goals）とは，2001年に策定されたミレニアム開発目標（MDGs）の後継として，2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された，2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され，地球上の「誰一人取り残さない（leave no one behind）」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず，先進国自身が取り組むユニバーサル（普遍的）なものであり，日本としても積極的に取り組んでいます。
参照元：外務省 SDGsとは
アイリスオーヤマ
「ユーザーイン発想」による社会貢献
会長の大山健太郎氏が社長の時から受け継がれるユーザーイン発想とは、開発者としての考え方ではなく、生活者の目線に立つことで日常生活の不満を解決できる商品を生み出す考え方です。
商品の開発が最終目標ではなく、その先の環境問題・社会問題の解決を見据え、商品によって生活者が安心して暮らせる社会の道筋を作り上げます。つまり、利益のみを求める生産者になるのではなく、アイリスオーヤマの商品が安心できる社会を作ることを目標としています。
変化に順応する社会貢献
働き方や生活スタイルが多様化する中で、家電や生活用品に求められる機能や価値は変化しています。
アイリスオーヤマはこれまで以上にステークホルダーと意見を交換し、変化に順応する社会貢献をしていくと表明しています。
このように、アイリスオーヤマは生産する商品の種類の幅が広いので、様々な場面で消費者の生活を支えている会社であるといえるでしょう。
以下の記事では、アイリスオーヤマについてより詳しくまとめているのでぜひご覧ください。
生活者ニーズに対応した商品開発で成長を続けるアイリスオーヤマのEC(アイリスプラザ)・SNS・公式LINEを解説！クーポン情報あり
トヨタ自動車
ブランド総合研究所によるSDGsへの取り組みの評価が高い企業ランキング2022（引用：第3回企業版SDGs調査）では、トヨタが3年連続で1位を獲得しています。トヨタはSDGsの取り組みを大きく分けて3つ行っており、「地球環境への取り組み」、「幸せに暮らせる社会への取り組み」、「働く人への取り組み」です。
一つ目の「地球環境への取り組み」の代表例は、「電動車フルラインナップ」が挙げられます。電動車フルラインナップとは、BEV（バッテリー式電気自動車）、HEV（ハイブリッド電気自動車）、PHEV（プラグインハイブリット自動車）、FCEV（燃料電池自動車）のすべてを販売しているということです。脱炭素に向けどのような車が最適であるかは市場によって異なるため、各地域の状況や異なるニーズに答え、取り残さないカーボンニュートラルを目指しています。
2つ目の「幸せに暮らせる社会への取り組み」の代表例は、トヨタ消毒スタンドが挙げられます。
2020年、新型コロナウイルスが流行し始めた時に、多くのトヨタの社員は自発的に家族や仲間のためにできることを考え、「しょうどく大使」を作りました。しょうどく大使は足で踏むことによって消毒液を出すことができる消毒スタンドで、現在でも様々な場所で使用されています。
そして、3つ目の「働く人への取り組み」としては、人種や性別の多様性にも取り組んでいます。社員の65％以上が日本以外の国籍で、女性比率も20％を超えています。
参照元：トヨタ自動車 SDGsへの取り組み
Yahoo! Japan
Yahoo! Japanは、SDGsに関わるさまざまな情報を、わかりやすく発信しております。
記事の公開だけではなく、ドキュメンタリー動画やSDGsに関わるさまざまな課題をわかりやすくグラフィックでも掲載しています。
また、Yahoo!Japanは災害情報を住民に伝えるため、各自治体と協定を締結しており、自治体が運営するウェブサイトのキャッシュサイトをYahoo!が用意し、Yahooのサーバー上に表示させることで、自治体のサーバーにアクセスが集中することを回避でき、災害情報の継続的発信に貢献しています。災害の多い日本では、災害時に多くの人がネットを利用して情報を得ようとするため、回線がつながらないという事例が多発しています。
人々に安心できる暮らしを提供するために、災害の被害を減らす努力が施されています
参照元：Yahoo! JAPAN SDGs - 豊かな未来のきっかけを届ける
まとめ
いかがでしたでしょうか。SDGsは世界中で重要視されているため、この3社だけでなく、多くの企業がSGDsの取り組みを行っています。SDGsの取り組みは企業によっても異なるので、興味のある方は是非調べてみてください。
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